このニュースを受け、6日に放送された『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)では、テクノロジーの技術をスポーツ分野に応用する「スポーツテック」を特集した。
ライザップグループの社長・瀬戸健氏は、番組のインタビューに対して、「スポーツを数値化、データ化していく中で分析がしっかりできれば、あらゆるスポーツ・健康面において、再現性を確保できるようになっていくかなと思います」とテクノロジーを上手く取り入れることができれば、さらなる“結果にコミットする”サービスが今後も提供できると自信を語る。
ちなみに、ライザップは4月からテクノロジーを応用したゴルフ教室「RIZAP GOLF LESSON System」をオープンさせた。この教室では、独自のセンサーをクラブに付ければ、スイングの軌道やヘッドスピードなどが測定でき、適切なフォームを効率良く獲得できるのだという。フィットネスで培ってきたレッスン力とテクノロジーを融合させたハイクオリティなサービスで、フィットネス業界だけでなく、スポーツ界にも革命を起こそうとしているようだ。
また、電通国際情報サービスは、センサーで検知した身体の軸をモニターに反映し、立ち幅跳びや反復横飛びなどから運動能力を測定するシステムを開発した。測定された結果から、自分に適切なスポーツを解析してくれるようで、スポーツを通して自尊感情を育むことが容易になりそうだ。
電通国際情報サービスの森田浩史氏は「一般の人がよりスポーツに親しむためのテクノロジーが必要だと思っています。実はそこが今、大きく欠けている部分です。我々は、新しい技術で誰でも簡単にスポーツに親しめる環境を提供したいと思っています」と多くの人にスポーツを楽しんでもらうため、スポーツテックを進歩させていきたいと語った。
ネット上では「根性論よりこっちの方が成長する」「スポーツテックが進歩すれば選手の質も上がってきそう」「こういう技術は広まっていってほしい」など、スポーツテックのさらなる発展を期待する声が多く寄せられた。
日本のスポーツ界では、いまだに効率的な練習よりも根性論に基づいた練習が好まれている。だが、スポーツテックの技術が普及すれば、集計されたデータを基に、その時に適した練習に取り組むことができ、より効率的に成長することができるだろう。