たけしは同作の仕上がりについて「よく出来てるねー、よく作ったね」とコメント。「私も自慢じゃないですけど、日本一のクソゲーを作った男ですから」と、自身が約30年前に監修した『たけしの挑戦状』の話題を出し「子供が泣き出してクレームがきた」「いまだに文句を言われる」と明かし笑いを誘っていた。
同作の総合監督・名越稔洋氏とはカラオケ店で出会ったとのことで、たけしは「いいシャンパンをごちそうになって…、これだけ儲かるなら俺も出ようと。ギャラまで出るっていうんだから嬉しくてしょうがない」とオファーを受けたきっかけを回想した。
披露会にはたけしの他に、主人公・桐生一馬役の黒田崇矢、藤原竜也、小栗旬、真木よう子、雨上がり決死隊・宮迫博之、大森南朋が登壇。同作で広島の極道役を演じている宮迫は、声の収録の際、厳しい方言指導があったと明かし、「ちょっと大阪弁と似ているので、ついつい大阪弁になってしまって大変でした」と話した。しかし、組長役で出演していたたけしは標準語だったそうで、「方言指導の方に厳しく教えていただいたのですが、ふたを開けてみたら組長(たけし)が標準語で衝撃的でした。広島で俺を育ててくれた人がなぜ…」と不満を語ると、たけしは「(組長は)広島生まれの東京育ち」と勝手に裏設定を作り爆笑を誘っていた。
また、会場では「映画監督・北野武に、もしも龍が如く実写化の依頼が来たら?」という質問があったが、たけしは「俺は人物よりも背景を気にしちゃうから、この風景がロケハンでみつけられるのかと思ってしまう。思い通りに作れるゲームの背景には敵わないから」とコメント。さらに、「ロケハンで似てる場所があって『あの家を壊しちゃいたい』と思っても壊すわけにはいかないし。実写版ではちょっと難しいね。この映像は一番気持ち良いものになっている」と同作の風景を絶賛し、同じ世界感を作る難しさを説明した。(斎藤雅道)