綾野剛主演の本作。原作は作家・真山仁の同名小説で、バブル崩壊後の1997年の日本金融業界が描かれる。綾野が演じているのは外資系投資ファンド会社の代表・鷲津政彦。不良債権を抱えた銀行や企業を次々と買収していく手口の強引さから「ハゲタカ」と呼ばれる。
テレビ朝日の木曜ドラマ枠と言えば、過去に『黒革の手帖』、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』、『BG〜身辺警護人〜』、『未解決の女 警視庁文書捜査官』が放送されてきた人気枠。平均視聴率はいずれも10%超え。“ドラマ不況”と言われる昨今では高い視聴率を安定して獲得している。
実は『ハゲタカ』は、2007年にもNHKでドラマ化。大森南朋が主演し、鷲津政彦を演じた。全6話にわたって放送され、2009年には映画版も公開。実社会の出来事とリンクするようなシーンもあり、日本の経済ドラマの代表的ドラマとも呼ばれていた。そのため、前作ファンからは、「ハゲタカ、NHKのが超名作だったから不安だな」「大森南朋の鷲津が好きすぎたから綾野剛の鷲津になじめるか心配」「NHK版が至高にして究極だったため、クオリティが不安だなあ。せっかくの名作なんだから陳腐にだけはしないでほしい」などと懸念する声も聞かれており、本作には高いクオリティが求められる。
一方では、「綾野剛は大森南朋とまた違った鷲津を見せてくれそう!」「大森南朋さんバージョン面白かったから、綾野剛ちゃんのも楽しみだな」「この枠にやるドラマはいつも面白いから楽しみ」と期待する声も多くあり、放映を心待ちにしているというドラマファンの声も見受けられた。
『ハゲタカ』第1話は19日21時からスタート。初回は15分拡大版だ。なお、本作でナレーションを務めるのは前クールのドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で人気を博した小手伸也。独特の“いい声”で経済ドラマファンを魅了することはできるだろうか。期待したい。