2015年9月、独身貴族を貫いていた千原が一般人との結婚を発表。その約1年後から建築計画が始まったとされるが、設計士と入念な打ち合わせを重ねたゆえ着工までに時間がかかったようだ。中でもこだわった防音の地下室には、芸人仲間や放送作家を集結させ、日夜お笑い会議をする予定だという。
15歳の若さでデビューした千原は、今年で芸能30周年を迎え、吉本でもベテラン芸人の域に達した。そんな千原だが、かつてナインティナイン・岡村隆史との間に確執があった。長きに渡った“不仲説”は、業界では有名な話だった。
不仲の原因が明かされたのは、2012年6月に放送された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)でのこと。“やべっち寿司”によゐこ・濱口優が控え室にいた千原の腕を引き、無理やり連行してきたのだ。
すると、「松竹芸人(濱口)はなんも分かってない」と岡村は焦った。そんな岡村と千原の関係をよく知るタレントの宮川大輔と、何も知らない濱口で両者を挟み、並んで座らせたのだ。
一触即発の空気が流れる中、千原が2010年頃に偶然、岡村と遭遇したエピソードを持ち出し、「汐留の駐車場で『おはようございます』と声をかけてきたのが岡村くんだった」と語り始めた。
さらに、「実は俺が謝らないといかんことがある」と切り出したのだが、岡村も「僕が先に悪いことをしたんですよ」とさえぎった。過去に、大阪のレゲエクラブの2階にいた岡村が、1階で一般人とトラブルになった千原を目撃したようだ。その時の千原の恐ろしさを目の当たりにした岡村は「千原ジュニアって怖い」と認識したという。
その後、東京に進出したナインティナインが、ラジオ番組『よしもとDAウー!』に出演し、「千原ジュニアとスミス夫人(なだぎ武が所属したお笑いコンビ、すでに解散)はあんまり好きじゃない」と発言したようだ。すると、リスナーを通して千原の耳に入り、自身の番組で「今度、ナイナイにあったらシバきますよ!」と処刑予告を公開したのだ。
岡村は、「その後しばらく(千原から)逃げ回っていた」と当時を振り返り、「だから確執のもとの言い出しっぺは僕なんです」と隣の千原に謝罪した。
だが、一方で千原も岡村に対して引け目があった。前出の出来事の後に、上京した千原がある日、泥酔状態で店を出ようとすると、タレントの宮迫博之が店内にいることを知らされたという。先輩・宮迫の存在を聞いた千原は、宮迫にあいさつしたのだが、そこに岡村が同席していたという。
ところが、店を後にした千原は後輩の岡村からあいさつがなかったことに腹を立て、再び店に引き返し、「なんかおかしない?」と岡村に吐き捨て店を去ったようだ。だが翌日、岡村は立ち上がって何度も頭を下げてあいさつしていた事実が発覚したという。酩酊した千原が、単に気付かなかったことを宮迫から指摘され「おかしいのはお前だ!」と叱咤されたようだ。
自分の非を認めた千原だが、謝る機会がないまま、年月だけが過ぎ去っていった。そして、「それから15年。ごめんな」とついに岡村に詫びを入れたのだ。
番組最後は、濱口がパンツ1枚で相撲するよう提案。半ば強引だった初共演は、長年抱いていた確執が解消された瞬間になった。同じ吉本の大物芸人として、コンビ同士での共演も見てみたいものだ。