まず番組では、各賞レースで優勝者よりも準優勝者が注目されることに疑問を感じた投稿者が、「日本人は優勝よりも準優勝のほうが好きなのでしょうか?」と2人に疑問を寄せる。
有吉は「野球のドラフトとかでもさ、1位は将来性のある高校生獲って、3位ぐらいに即戦力の社会人獲るみたいな。即戦力のやつはもう出来上がってるから2位みたいな」と1位は伸びしろを加味した上で採点されており、すぐに活躍できるポテンシャルがあると2位3位になってしまうのではと語る。
また、有吉は「好きすぎない?人に順位つけるの」と昨今の賞レースブームに苦言を呈す。マツコ・デラックスも「面白いよ、得点をつけて順位をつけるって。でも、安直に始めてほしくはないよね。それに苛まれすぎちゃうのは見ててかわいそう」と簡単に他人を審査するのはどうなのかと同意する。
続けて有吉は、「漫才とかでもさ、胸が苦しくなるもん。(ネタ時間を)3分とか4分に凝縮して、1年間ブラッシュアップして命がけみたいな感じでやってるのを見ると。劇場で30分くらいゆったりしたダラダラした漫才見てぇなって。苦しいよ、大変そうだなって思っちゃう」とのびのびと漫才ができず、『M-1』のために腕を磨き続ける芸人に同情の声を上げる。
マツコも、「それで何かが保証されてるんだったら、『その苦しみを抜けて』っていうなら良いけど」といくら努力しても成功が保証されない中で戦っている芸人たちの心を察した。
芸人が漫才にストイックに取り組む姿勢はとてもカッコいいが、中川家や博多華丸・大吉のような、のんびりとした雰囲気の漫才も独特のカッコ良さがある。有吉は漫才師やコント師ではないからこそ、芸人でありながら独自の視点で芸人を見ることができるのだろう。