ロッテは今季限りでバレンタインが退団、一方の横浜も前日に大矢明彦監督が休養となり、田代氏が監督代行に就任したばかり。両球団とも監督探しに追われている。
試合は、唐川侑己が2試合連続完投したロッテの勝利。3連勝で3位に浮上した。横浜は田代監督代行が打線をテコ入れしたが、5連敗となった。
交流戦白星スタートを飾ったバレンタイン監督は「すごくうれしい。(決勝打を放った)今江もいい感じで打球をとらえているし、チームにとってもいい兆候」と手応えを口にした。
しかし喜んでもいられない。勝利の裏で事件がぼっ発した。7回裏、井口の第4打席に真田裕貴の投じたボールが2球続けて胸元付近に。結局四球となったものの、温厚な井口が珍しく怒りを露わにし、バットを放り投げて一塁に歩いた。試合後、井口はノーコメントで球場を後にした。
この井口の行為がボビーの運命を大きく左右するかもしれないのだ。
ボビーは一部報道で、来季横浜の監督候補に挙げられるなど、日本での“就職活動”に意欲的。それだけに自分の采配を横浜首脳陣にアピールしたかった。だが、この井口のプレーで印象を悪くした可能性がある。
井口のプレーで一気に緊張感が高まってきた湾岸シリーズ。新たな遺恨を終息させることはできるのだろうか。