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ボクシング V7達成の長谷川穂積にラスベガス進出計画

 ボクシングのダブル世界戦が16日、東京・国立代々木第一体育館で行われ、WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積(真正)は、2回TKO勝ちで7度目の防衛に成功した。すっかり名チャンピオンの仲間入りを果たした長谷川だが、知名度という点ではいまひとつ。長谷川の「無名チャンピオン脱出プラン」に迫った。

 サウスポー、アレハンドロ・バルデス(メキシコ)との一戦を迎えた長谷川は、周囲の心配をよそにあっさり2回TKO勝利。その実力は誰もが認めるところだが、人気面でブレイクしないのが関係者の悩みである。
 そこで浮上しているのが長谷川のアメリカ進出プランだ。サッカーや野球選手が海外で成功してブレイクしているように、ボクサーにとってもラスベガスは夢のリング。長谷川もボクシング界の「メジャー」たるラスベガスに乗り込もうというわけだ。
 とはいえ、軽量級の長谷川がラスベガスで人気を得るには高いハードルが待ち受けている。アメリカでは軽量級の人気がとても低い上、本場での知名度が限りなくゼロに近いという悲しい現状がある。
 名前を売り出すために持ち上がっているプランがある。メキシコの英雄、ホルヘ・アルセとの対戦だ。アルセはライトフライ級世界王者として頭角を現し、メキシコのバラエティー番組に出演して国民的人気のボクサーとなった。その後はラスベガスにも進出し、テンガロンハットをかぶって映画「タイタニック」のごとくセカンドロープに乗って両手を広げるパフォーマンスと、アグレッシブなファイトでアメリカでも人気を得た。いまや本場でも大観衆を集められる軽量級唯一のボクサーなのである。
 アルセは最近、現地のメディアに対し「ハセガワ?もちろんやりたいよ。何だったら彼の家の庭で、彼の父親が見ている前で試合をしてもいい」と発言。現在はWBA世界スーパーフライ級暫定王者の地位にあるが、ひとクラス上げてバンタム級で戦う意思は十分にあると言われている。
 あるボクシング関係者は「長谷川なら向こうでアルセとやっても必ずKOで勝てる。そうすれば現地のプロモーターと契約できる可能性も十分にある」と解説する。
 実現にはさまざまなハードルがあるとはいえ、アメリカに進出しなければ、いつまでも無名王者の汚名は返上できない。試合後、「いつかは海外に進出したい」と話したように、長谷川自身も昔から海外での試合を熱望しているのだ。
 たとえ日本で人気がなくても、アルセ並みに知名度のある選手をボコボコにすれば、軽量級としては破格の1億円レベルのファイトマネーも現実的な数字になる。長谷川が「無名王者」のレッテルを払拭するためには、アルセとの対戦を実現させるしかないのである。

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