そんなガッツといえば、かつては様々なバラエティ番組で活躍。10年以上前に出演したあるバラエティ特番では、本番中にマジギレしたこともある。
当時、同番組には芸人の陣内智則が出演し、ガッツとチームを組んでいた。そんななか、まだ全国放送に出始めたばかりだった陣内は、なんとか爪痕を残そうと意気込み、ガッツの天然トーク中に「何を言うとんねん!」と頭を叩くツッコミを入れたのである。しかし、この一撃がガッツの逆鱗に触れた。彼は瞬時に頭を叩き返すと、その後もひじ打ちやキックなどをお見舞いし、陣内をボコボコに。そして、「いい加減にしろよお前! 冗談にもほどがあるだろ!」と声を荒げ、本番中にもかかわらず、ガッツはそのまま帰ってしまったのだった。
陣内によると、この本番前、先輩の東野幸治から「お前は若いからドンドン行ったらいい。次の全国(放送)の時はドンドン行けよ」というアドバイスを受けていたことが、ガッツへのツッコミに繋がったそうで、当時の心境を以下のように語っている。
「その方(ガッツ)も僕に喋ってくれてはったんですけど、これいいタイミングや! これいいタイミングでツッコんだら笑い取れる。東野さんも『ビビるな。ガンガン行け!』って言ってたし、ここや! って思って『やかましいわ!』って頭をバーンって叩いた瞬間に、気付いたらボッコボコになってて僕」
しかしその後、2人は番組で共演し、ガッツは当時のことについて「若さの至りで、ああいう風に態度を取っただろうけど、彼の偉いところはね、ちゃんとその後、しっかりと反省した」と語り、陣内も「ガッツさんのおかげで本当に勉強になった」と和解し、最後は握手を交わしている。
一部報道によると、的確に立ち回る芸人として、業界スタッフから評価されているという陣内。そんな空気を読む力は、ガッツとの経験が活かされているのかもしれない。