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元川悦子のサッカー魔法陣(10)

 2008〜09欧州チャンピオンズリーグ(CL)が再開。24、25日に決勝トーナメント1回戦第1レグが行われたが、今季もイングランド勢の強さが際立った。
 昨季王者のマンチェスター・ユナイテッドが敵地でインテルに引き分けたのを皮切りに、同準優勝のチェルシーがユベントスをホームで撃破。リバプールも敵地でレアル・マドリードを突き放し、アーセナルも順当に勝った。4強の抜けた力が示された。
 知将モウリーニョ監督率いるインテルとマンUの対戦は、今節屈指の好カード。アウェーのマンUが序盤から一方的に攻め立てた。C・ロナウドも再三、決定機を迎えたが、インテルのGKセザールが好セーブを連発。この守護神がいなければ前半から勝負は決まっていただろう。後半になってインテルも応戦したが、やはり攻撃の分厚さ、力強さが違う。ベルバトフ、C・ロナウドらを前線に並べ、ルーニー、テベスをベンチに置ける相手の贅沢な陣容に、モウリーニョ監督もドローが精一杯だった。

 もう1つのビッグマッチ、チェルシー対ユーべ戦も、就任直後のヒディング監督率いるチェルシーが競り勝った。スコラーリ前監督にはベンチからも外されたドログバをアネルカと併用する新指揮官の大胆策が的中。ドログバが値千金の決勝点をたたき出した。02年W杯では韓国、06年W杯では豪州、08年欧州選手権ではロシアを躍進させた名将の手腕は、チームを確実に再生させつつある。
 02〜03シーズンにはACミラン、インテル、ユーベと3チームが4強入りしたイタリア勢だが、その後は地盤沈下が著しい。魅力あるタレントと指揮官は、金の集まる母国に結集。一昨季、昨季は4強にイングランド勢3チームが入った。
 その流れは今季も変わりそうにない。優勝争いの一角に食い込めそうなのは、今節大勝したバイエルン、リヨンに苦戦しながら敵地でドローに持ち込んだバルセロナくらいか。3月10、11日の第2レグにサプライズを期待したい。

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