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キャバ嬢が生まれる瞬間(54)〜好きな人に憧れてキャバ嬢になった女〜

池内舞子(仮名・23歳)

 私は学生時代からかなり地味に生きてきて、オシャレや恋愛には無縁の日々を過ごした。高校を卒業してフリーターになってからも、工場の単純作業やパソコンの打ち込み作業ばかりに応募して、いつも人と関わることを避け続けた。そんな控えめな性格だから、休みの日も誰かと遊びに出かけることも少なく、基本はいつも家でテレビを見ているんだよね。

 そんな時、偶然放送を見たのがあるバラエティ番組だった。その番組ではあるアイドルが身体を張って必死にがんばっていて、ルックスは美人というタイプではなかったけど、そこが逆に応援したいと思えた。今までアイドルに興味を持ったことがないし、応援しようなんて思ったこともない。だけどその子だけは、「こんなルックスの子でもアイドルが出来るんだ」って勇気を貰えたし、何だか惹きつけられるものがあった。

 それから私もアイドルという仕事に興味を持つようになって、その好きなアイドルが所属するグループのオーディションに応募したりもしたけど、書類段階で落とされてしまった。やっぱり甘くないんだと痛感したよ。そんな時、そのアイドルが過去にキャバクラで働いていたことをネットのニュースで知った。どうやらアイドルグループに入る前は、新宿のお店でコスプレをしたりしてキャバで働いていたらしい。

 いきなりアイドルになろうだなんて、やっぱり難しいことなんだとわかった。だから私はまず、尊敬するアイドルのようにキャバクラで働いて、自分を磨いてからもう一度、オーディションに応募してみようと思っている。それがキャバクラで働いてみようと思ったキッカケかな。今はアイドルだけじゃなく、女優、アナウンサーまでもが、キャバクラで働く過去を持つ人が多い。だからきっとキャバクラには自分を高めてくれる何かがあると思うんだよね。今度のアイドルオーディションは受かるといいなぁと思ってます。

(取材/構成・篠田エレナ)

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