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田中正直のウェブランニングクリニック 「第26回 鉄人! 関家良一」

 今回は、珍しく人物紹介です。ご紹介するのは、世界ナンバー1と言っても過言ではない関家良一さんです。

 何が、世界ナンバー1かというと、走り続けれる時間、距離です。簡単にいうと、24時間や48時間耐久マラソン大会などで距離を走れるのです。
 昨年は、ギリシャのスパルタソンで2度目の優勝を果たしました。スパルタソンとは、246kmのタイムを競うという一般の方からすると想像もつかないし、意味不明の大会です。我々マラソンランナーから見ても、別世界の感覚です。
 昔、私も100m選手に、「マラソン走る人の気持ちも感覚もわからない!」とよく言われていました。その気持ちが関家さんと話しているとよくわかります。同じマラソンカテゴリーではありません。50km以上の大会はウルトラマラソンと呼ばれますが、関家さんの領域は、超ウルトラもしく、ウルトラウルトラマラソンです。

 ここで、どのくらいすごいのか考えてみます。関家さんの24時間のベストは、274.884km。
 48時間では、407.966km。24時間でどこまで行けるかと調べてみると、直線距離ですが宮城県仙台まで行けちゃいます。48時間なら兵庫県姫路まで行けるのです。
 24時間で274kmですから1時間に12km弱進むのです。時速12km/hは、1km5分に相当します。フルマラソンでは3時間30分です。フルマラソンで3時間30分はかなりの実力者です。
 その速度で、24時間ですからフルマラソン走られた方であれば、すごさが少し想像できるのではないでしょうか。
 24時間のベストでフルマラソンを6.5回、48時間では9.5回走る計算です。1回でもしんどいマラソンをこんなに走っているのです。

 走り始めたキッカケは25歳の頃のダイエットだそうです。
 それまでマラソンはしたことなかったようですので、人生を大きく変えるスポーツだったようです。現在43歳ですが、まだまだ世界と戦う実力は十分です。オリンピックなどに種目がないので、なかなかクローズアップされませんが応援していきたいと思います。
 大会のオファーも国内ではなく、ほとんどが海外からだそうです。世界が認めた日本人の一人なのです!!

 今後は、現役にこだわりながらも、ウルトラマラソンの普及や地元での24時間耐久マラソン大会開催を目指し活動していくそうです。

 普段は生後6か月になる愛娘にデレデレの普通のパパですが、走り始めたら鉄人となります。
 是非、今後のご活躍に注目して下さい。Air Run TOKYOのイベントにも今後参加予定です!

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