「デビューシングルも好調です。深夜帯のレギュラー番組もファンから好評。今、もっとも勢いがあるグループであることは間違いないでしょう」(アイドルライター)
HKT48は、2011年にから公演がスタート。昨年の総選挙でランクインは、宮脇咲良のただひとり。
「総選挙前のライブでも、明らかにHKT48の声援は他のグループに比べて小さかった。先輩グループに対して人気の差は歴然でしたね」(同)
転機はAKB48の指原莉乃が一部スキャンダル報道をきっかけに、移籍してきてから。今まで知名度でもイマイチ、AKB48グループのファンの中でも興味の対象外のグループであったHKT48が、指原のスキャンダルとセットで話題になった。HKT48へやってきた指原は雑誌のインタビューで、総合プロデューサーの秋元康氏から、「SKEにはダンス、NMBはバラエティで、HKTは仲良しで売れ!」と語られたことについて、「仲良しって、それしかないの。悔しくないの」とメンバーに激を飛ばしたことを語っている。ここがHKT48の潮目の変化となっている。
また、HKT48の魅力としてファンからは、「昔のAKB48を見ているようだ」との意見がよく聞かれる。
「テレビ番組では、とりあえずガツガツ感がスゴイ。目がギラギラしていますよ。1回のチャンスを絶対に逃したくないというこの感じは、AKB48が売れる直前の感じにそっくり。ここがファンにとってたまらないところなのでしょう」
“成長を楽しむ”とのコンセプトであるAKB48も、いまや“国民的アイドルグループ”と呼ばれるような存在となり、グループに所属しているだけで、芸能界ではステータス。主要メンバーは“成長”を終えて“完成”してしまっているようにも見える。そんな中、ガツガツと貪欲な姿勢を崩さないHKT48は、「昔のAKB48を見ているようだ」と注目を集めているということのようだ。
気になるのは、今年、総選挙が行われた場合、HKT48の大量ランクインはあるのかということだが、これには厳しい意見もあるという。
「確かに勢いがありますが、HKT48は若いファンが多いと言われている。ある意味、ヲタの資金力勝負となる総選挙は厳しい。指原のランクインは間違いないですが、他に2〜3人というのが現実的ではないでしょうか」
勢いがあることは間違いないが、まだまだ、先輩グループの牙城を崩すのは遠い道のりのようだ。