MITBでWWE王座戦に挑戦する中邑真輔は、王者のAJスタイルズとともに公開調印式を行った。2人はラストマンスタンディングマッチで戦う。AJは「お前は勝てないから、俺を挑発するんだよな。でも今回も俺がチャンピオンとしてリングを降りることになる」と勝利宣言。中邑はAJの挑発を相手にせず、あくびをしながら聞き流す。中邑はおもむろに「ペンのインクがない」と言ってAJのペンを借りると、「これも壊れている」と言ってペンをAJに投げつけて“逆挑発”した。
この中邑の態度に「挑発はやめろ!うんざりだ」と怒ったAJは中邑に平手打ちを見舞った。しかし、中邑に動じる気配はなく、乱闘には発展しない。あげくの果てに中邑は自身が隠し持っていたペンでしっかりとサインをすると、ニタニタと笑みを浮かべる。最後は「ラストマンスタンディング」と最近の決めぜりふを口にしてリングを降りた。ここまでは精神的にな揺さぶりも含めて中邑が優位に立っている印象だ。
MITBで王座に挑戦することが決まっているアスカは、スマックダウンのオープニングに登場。マンディ・ローズとソーニャ・デビルが対戦要求したのに対し「2人まとめて対戦してやる」と自らハンディキャップ戦を提案した。試合はスマックダウン女子王者・カーメラがゲスト解説として見守る中、マンディ&ソーニャーがクイックタッチを繰り返しながら連携攻撃でアスカを追いつめる。さらにカーメラが実況席からアスカを挑発して引きつけられている間に、後ろからソーニャが襲いかかった。
実質的に1対3の構図になってしまったアスカは、ソーニャと同時ハイキックでダブルノックダウン。さらに渾身のスピアーを食らって万事休したかと思われたが、最後はアスカロックで捕獲し、何とか勝利を収めた。
試合後、アスカはリングに上がったカーメラと対峙すると、背後から今度はマンディから襲撃された。これをバックブローでかわしたアスカだったが、その直後に待っていたのはカーメラのスーパーキック。アスカにとっては悪夢の一夜となってしまった。
MITBまで残るスマックダウンはあと1回。中邑とアスカが最後の前哨戦をどんな結末で終えるのか?来週は王座奪還へ向けて重要な大会となる。
文 / どら増田
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