同デュオは05年1月にファーストアルバム「Def Tech」でデビュー。「インディーズながら売り上げは200万枚を突破したというから、印税は相当なもの」(音楽関係者)というから、その人気は絶大で、同年大みそかにはNHKの紅白歌合戦にインディーズのアーティストとして初めて出場した。
「ジャパン、ハワイ、ジャマイカの音楽の長所をミックスしたジャワイワン・レゲエというニュージャンルが若者に受け入れられた」(同)というが、透明感あふれる曲に加え、人生応援歌的なポジティブな歌詞も受けた理由とされている。
「ほとんどMicroが作っていたんですが、彼の宗教観が大いに反映されたポジティブで前向きな歌詞だったんです。というのも、『2ちゃんねる』などのネットでもよく書かれていた通り、彼は熱心な創価学会の信者なんです」(週刊誌記者)
たしかに、Microが作った曲は明日への活力を与えるような、病んだ現代社会への“清涼剤”に聞こえるが、これも宗教的ばバックグラウンドがあってのものというわけだ。
「Microはデビュー前、地元での布教活動が認められ、学会の機関紙である聖教新聞に載ったことがあります。また、05年にはmixiで学会に批判的なユーザーとトラブルになり、mixiを脱会しました。普段から、『グラミー賞を狙う』と広言していましたが、それはすべて布教活動の一環だったんです」(宗教ジャーナリスト)
となると、当然、相方のShenも勧誘されたようだが、「Shenは興味がなかったようで、学会員ではないようです」(同)と、このあたりから2人の間に溝ができるのは必然だったと言えるかもしれない。さらに…、
「昨年10月、Shenは3年の交際を経て年上の日本人女性と結婚しましたが、その女性がしっかり者で、金銭的なことも含め、しっかりアドバイスしたようです。デビューからMicroが引っ張る感じでしたが、Shenが意見するようになってさらに2人の関係がギクシャクしたんです」(別の音楽関係者)
その結果、昨年4月に発売した3枚目のアルバムを最後に“開店休業状態”に。Microは今年2月に新レーベルを設立し、Shenは故郷・ハワイのハワイアンミュージックを中心に活動することになったという。
「Microがコツコツ活動を続けていくと、そのうち久本雅美級の力を学会で持つようになるはず。そのためには“世界進出”はぜひ果たしたいようです」(先の宗教ジャーナリスト)
解散して別々の道を歩むことになったMicroとShen、ともに最良の形になったようだ。