この騒動は、福田淳一財務省事務次官がテレビ朝日の女性記者にセクハラ発言を繰り返したとして、事実上の更迭を受けたことに起因する問題。さまざまな著名人や知識人たちが自身の見解を述べ、セクハラについての定義、意識が見直されるほどの事態に発展している。
そんな中、乙武氏も19日に自身のブログを更新。「【セクハラ問題】批判より反省を。」というタイトルのエントリーを投稿し、福田次官とセクハラ問題を隠そうとしたテレビ朝日に対し、「非難を浴びて然るべきものだろうと思う」とつづった。
しかし、自身は福田次官を批判するつもりはないという。その理由について、「セクハラに対する社会的機運が高まったのはここ数年で、それ以前は私だって女性に対して失礼な発言をしてしまっていたかもしれないから」とコメント。また、当時はセクハラに対する意識が欠けていたといい、「今であればセクハラと捉えられてしまう発言をしていた可能性は否定できない」と振り返った。
また、ついセクハラをしてしまうような男性に対して、「まずはこれまでの自分の言動を振り返り、反省すべき点は反省して、せめて今後は自分が加害者になることがないよう気を引き締めていくことが大切なのだと思う」とアドバイスしつつ、「自分自身で相手との距離感を測ることができるようになることが、自身がセクハラ加害者になることを避ける道であり、モテる男となるための道なのではないかなと」と考えを述べていた。
有識者らしい新しい視点からのコメントだが、この投稿についてネットからは、「セクハラ発言だけじゃなく行動したから家族も信頼も失ったんだよね」「してしまったかもしれません?いや、それ以上のこともしましたよね?」「『不倫したのは妻が子供産んで女でなくなったから』乙武氏のこの言葉、世の女性への最上級のセクハラで、侮辱だと思いますが」といった声が集まっている。
実は乙武氏、2016年に5人の女性との不倫関係がスクープされ、女癖の悪さや性癖などが明らかに。いったんは否定したものの、のちに報道が事実であると認め、これまでの結婚生活で5人と不倫していたことを認めた。また、その際に当時の妻にも謝罪させたことがより波紋を広がるきっかけとなり、女性からも嫌悪の声がたびたび聞かれていた。
5人の女性との不倫のきっかけは明らかにはなっていないが、そこに乙武氏の下心があったことだけは事実。セクハラを容認したわけでも過剰に批判したわけでもないが、乙武氏が見解を述べたというだけで疑問を感じるネットユーザーが多いようだった。
同ブログ投稿を自身のtwitterでも紹介しており、拡散が続いている。ユーザーからの反応や世間で交わされる意見を受けて、「いわゆる識者と呼ばれる方々が「ああ、これを老害と呼ぶのか」と思わせるような時代錯誤な価値観を披露して周囲をドン引きさせるという事例」を目にするとツイート。「自分もこうはなりたくないなと必死にアップデートを図っている」とのことで、このブログは自身の反省文でもあったようだ。
記事内の引用について
乙武洋匡公式ブログより http://ototake.com/20180419.html
乙武洋匡公式twitterよりhttps://twitter.com/h_ototake