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出遅れの松坂に中継ぎ転向説も浮上!

 ボストンレッドソックス・松坂大輔投手(29)に『中継ぎ転向説』が囁かれている。約1か月遅れとなった初登板で『7失点KO』(4回3分の2/対オリオールズ戦)と、不甲斐ない成績だったからではない。レッドソックスは右の中継ぎ投手が不足しており、フランコーナ監督はキャンプ当初から『セットアッパー・松坂』の腹案を秘めていたという。

 「ウェイクフィールドは中継ぎに固定するつもりはない」
 このコメントは、松坂のメジャー復帰と1日の初先発が発表された4月23日に同監督が発したもの。レッドソックスは「先発5人制」のローテーションを編成しており、松坂の昇格と同時に、ベテランのナックルボーラー、ティム・ウェイクフィールドの中継ぎが伝えられた。「今後、ウェイクフィールドを中継ぎに固定するのか?」なる米国メディア陣の質問に対し、「そのつもりはない」と同監督は反論。さらに先発ローテーションの大幅転向も示唆したのである。

 「松坂は信用されていないんじゃないのか?」(現地特派員の1人)
 「信用されていない」とは、先発投手として失格の烙印を押されたという意味ではない。「復活に太鼓判を押せない」と、首脳陣は慎重になっているのだ。
 しかし、松坂は昨年オフのチーム補強時点から、『5人制ローテーション投手』の当落・ギリギリラインに位置づけられていた。
 「エンゼルスのエースだったジョン・ラッキーを獲得していますからね。若手のバックホルツも期待されていたし、ラッキーのレッドソックス入りが決まると同時に、松坂か、ウェイクフィールドの2人が5人目の先発・最終枠を争うと目されていました」(前出・同)
 松坂、ウェイクフィールド以外の先発候補は、ベケット、レスター、ラッキー、バックホルツの4人。ベケット、レスターの2人はスロースターターの傾向があり、開幕1カ月間は調子が良くない。しかし、「チームの顔」と言っていい。
 また、レッドソックスは昨季こそ、先発防御率4・63(リーグ8位)と振るわなかったが、先発投手の人材が豊富なチームでもある。フランコーナ監督はベケット、レスターが本調子を取り戻す5月半ばまでは「我慢」し、松坂が返ってきた時点で、改めてローテーションを編成するつもりでいたわけだ。
 「デルカーメン、ラミレスと『右の中継ぎタイプ』が控えているので、松坂を不慣れな中継ぎにまわす必要はありません。ウェイクフィールドはロングリリーフも可能なので、松坂が5番目の先発枠を死守できると思う」

 そう予想する声も少なくはない。しかし、ウェイクフィールドは昨季、松坂の離脱など投手陣全体が不振にあった時期に奮闘し、11勝をマーク。しかも、「200勝まで、あと11勝」という節目のカウントダウンで、今シーズンを迎えた。「彼を優先して使ってほしい」なる地元ファンの声も多いだけに、松坂の“落選”は十分にあり得る。
 「1億ドルを投資している松坂を稼働させたい考えも、経営陣が持っています。昨年は股関節を故障し、今季は首を痛めて出遅れました。故障が続くのは疲れている証拠だし、無理をさせたら今後に影響しかねない。中継ぎは『稼働させたい』とする経営陣と、『無理をさせたくない』と思うフランコーナ監督の折衷案みたいなもの」(米メディア陣の1人)
 “セットアッパー転向説”は、2度目の先発マウンドとなる7日のエンゼルス戦前から囁かれていた。5人制ローテーションを取るチームは、一般論として6人目の先発投手はマイナーに待機降格させる。松坂には先発がいちばん似合う。ボストンのファンが後押しするような好投を『落選説』を払拭してもらいたいものだが…。

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