今回の動画で掛布氏は8~10日の巨人戦、11~13日のヤクルト戦でいずれも3連勝を記録した阪神の戦いを複数選手の名を挙げながら解説。その後は2位・広島(15~17日)、3位・DeNA(18~20日)とぶつかる今週の展望を話した。
問題となっているのは、今週の展望を話す中での発言。掛布氏は「ここで止めなければマジックが出るわけだ。29という。多分広島も最後の意地を見せる3連戦になると思う」、「横浜(DeNA)は前回横浜スタジアムで3連敗してるわけ。だから当然横浜も意地を見せると思う」と、広島はマジック点灯阻止、DeNAは前回(4~6日)対戦3連敗のリベンジを期して向かってくるため難しい試合になるのではと予想した。
その上で、掛布氏は「この6連戦、その後中日2つ、巨人3つ。全部で11試合かな。これを、11試合だと5割にならないんだけど、5勝6敗でいいでしょう」、「これ5勝6敗で乗り切れれば、アレ(優勝)の確率は90%を超えるんじゃない?」とコメント。翌週の5試合も含めた計11試合を大負けせずに凌げれば、優勝の可能性が極めて高くなるという見解を笑顔で口にした。
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掛布氏の発言を受け、ネット上には同調の声が上がったが、それ以上に「掛布さん、まだ浮かれる時期じゃないよ」、「2週間五分でいければ9割方優勝ってさすがに楽観的すぎる」、「今と同じようなところから優勝逃した2008年を忘れたのか」、「余計なこと言わないで静かに見守っててくれないか」といった批判が寄せられた。
阪神は2008年シーズン、8月15日終了時点で8ゲーム差(シーズン最大は13ゲーム差)をつけていた2位・巨人に猛追を受け、最終的に逆転優勝を許すという歴史的なV逸を味わっている。多くのファンは15年前のトラウマもあり、どれだけ有利な状況でも安心、油断は禁物と現状を冷静に見ているようだ。
15日の試合は「6-7」で落とし連勝も10でストップしたが、16日は「5-3」で勝利し優勝マジック「29」を点灯させた阪神。優勝へ向け着実に歩みを進められるか、踏ん張りどころを迎えていると言えそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
掛布雅之氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@kakefumasayuki