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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ リキュール編

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リキュール

今回ご紹介しますと言うか解説しますのは《リキュール》です。

前回チョロっと紹介した通り、リキュールとは《ベースとなるスピリッツにハーブや果実などを漬け込んだもの》です。

現在のリキュールの原型、すなわち蒸留酒をベースとしたリキュールの原型が作られ始めたのは、11世紀から13世紀にかけてで、当時の《錬金術師》により、《エリクサー》として作られたのはご承知の通り。

14世紀に入り、黒死病(ペスト)がヨーロッパで猛威をふるった時に、リキュールは病の苦しみを和らげると信じられ、修道院がリキュールを扱うようになったようです。

修道僧達は、近隣から薬草や香草を収集、独自リキュールの調製に励みました。

現代においても、ヨーロッパで薬草を副材料としたリキュールの開発が盛んなのはこれが背景となっています。*エギュベル修道院などが有名
さて、今のように、リキュールが嗜好品として扱われるようになったのは15世紀になってからです。

ここからは一寸細かい事柄が多いので色々調べながら書いていきます。

北イタリアの医師ミケーネ・サボナローラが、「ロソーリオ」というリキュールを開発しました。ミケーネは匂いや味が苦手な人の為にスピリッツにバラの香りをつけて患者や人々に振る舞いました。

美味しくて健康になれると言う事で、ロソーリオは、やがてイタリア全土に広まっていきました。

イタリア全土に広まったリキュールは、16世紀、フィレンツェの名家メディチ家の娘《カトリーヌ》がアンリ2世に嫁入りした際、同行したシェフが、《ポプロ》という酒(ブランデーにムスク、アニス、シナモンなどで香りをつけ、甘味を添えたもの)を紹介し、フランス宮廷内で人気を博しました。

ここからルイ14世の17世紀にかけて、「液体の宝石」と呼ばれるほど、色合いの美しいリキュールが開発されるきっかけの一つになりました。

また、最古のリキュール・メーカーであるボルス社は、1575年にオランダで誕生しました。

近代になると、医療技術の進歩によって、リキュールは薬としての役割こそ失われましたが、嗜好品として風味や色を重視したものが作られるようになり、19世紀後半、連続式蒸留機の開発・普及によって高濃度のアルコールが生成できるようになると、それをベースとしたリキュールが次々と開発されていきました。

このような技術の革新や向上は、現在においても行われており、これまで困難とされてきたクリームなどの動物性原料を使用したものなど、新しいタイプのリキュールが開発されています。

とまぁ、こんな感じでございます。

ベースとなるスピリッツは何でもよく、ウォッカやラム、ブランデー等が主流となってますが、最近だとテキーラベースのリキュールなども展開されてます。

割と自由に作ることが出来る物なので、これからも続々と面白いお酒が出来て来ると思います。

新しいお酒が出来ればそれだけバーの楽しみが増えるってもんです。

面白いリキュール作りたいなぁ。。。

本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。

監修
Bar ADDICT

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