「男梅顔天下一決定戦」は、同社の商品である「男梅」のキャラクターの「男梅蔵」に負けない“漢の貌”を持った人物を全国から募集し、グランプリを競う大会。年齢や性別は問わず、エフェクトを使わない「本気部門」のグランプリ獲得者には賞金100万円が贈られる。鬼越トマホークは同大会の“貌”アンバサダーに就任。この日は2人で“漢の貌”を競い合って会場を沸かせた。司会は久代萌美が務めた。
坂井はプライベートでも「男梅」を食べていると言い、「僕ら大好きです。芸能界に入ってからずっと『男梅に似ている』と言われてきましたし、今日ここに呼ばれて緊張しております。賞レースだと思って来ております」と感慨深げな表情であいさつ。“漢の貌”に関しては、芸能界にもライバルは多いと言い、「ライバルは結構いると思います。あばれる君、ナダル、小峠英二さん、クロちゃんとか……。それらを蹴散らしてここに呼んでもらいました」と話し、これに金ちゃんが「ハゲばっかりじゃないか」とツッコんで笑わせる。
「男梅」のキャラにちなんで、過去に経験した過酷な仕事が話題に挙がると、坂井は「青森県の大間から函館までをカッターボートで渡らせられました。途中で断念しました。隣にある漁船が波の上に見えたりして……」と過去のバラエティ番組での仕事を紹介。「もう一つは、沖永良部島の鍾乳洞の一番奥まで行くという仕事に参加したことです。狭い穴の中を歩いて行くんですけど、行きが9時間掛かるんです。鍾乳洞の中は用を足してはいけなくて、そこで怪我をしてもお医者さんも来れないので、『怪我をしたらそこで一生過ごしていただきます』と言われて……」と苦笑いで回顧。
金ちゃんも沖永良部島での仕事は印象的だったようで、「行くと水の中も歩かなくていけなくて、深さが首の下くらいまであるんです。水かさがあって、天井が低くて……」とロケの様子を述懐。最後は辿り着いたと言うが、「後で聞いたら、観光客が使う3時間くらいで行けるルートが別にあったらしくて、そこではなくて、あえてしんどい道を選んで撮影したと聞かされた時は……」と苦労を回顧してため息をついた。
坂井はイベント中、昨年結婚した元アイドルの早乙女ゆみのとのエピソードも披露。「妻には溺愛されています。のろけになりますが、今日も朝来る前に『可愛い、可愛い』と言われて、頭にキスされて家を出て来ました」とにっこり。金ちゃんは「夫婦は仲がいいですが、坂井は、実家がひいおじいちゃんの代からめちゃくちゃ村の嫌われ者です」とすかさずツッコんで会場を和ませていた。
金ちゃんも演歌歌手の父親のエピソードを披露。「父親はテレビに出て歌ったことはあるんですけど、自分の曲は歌ったことがないんです。最近、吉本興業が助け舟を出してくれて、後輩の芸人に曲を作ってもらってデビューすることになったんですけど、曲を聞いた途端、『こんな歌、歌いたくない』って言い出して……」と父親に手を焼いているとのこと。「『あずさ2号』みたいな歌が歌いたかったらしいんです。もらったのがちょっとポップな曲で駄々をこね出して……。今、ちょっと吉本と揉めています」と話して笑顔を見せていた。
(取材・文:名鹿祥史)