初日から3日間で動員16万2000人、興収2億円を記録。ドラマ版同様、天才すぎる探偵助手・美神アンナを広瀬、人望溢れるポンコツ探偵・風真尚希を櫻井が演じ、江口洋介、勝地涼、中村蒼らドラマ版のキャストも続投。新たに、謎多き黒幕を佐藤浩市が演じた。
豪華キャストを揃えた同作だったが、同ランキングではトップの座を公開5週目の「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」に譲り、2位には公開3週目の「わたしの幸せな結婚」が入った。
>>『ネメシス』、櫻井翔を差し置いて広瀬すずと橋本環奈のW主演状態になったワケ<<
「『ドラえもん』ではKing & Princeの永瀬廉がゲスト声優を務め、『わたしの』はSnow Manの目黒蓮が主演。櫻井はジャニーズの後輩たちに〝マウント〟を取られてしまった。両作品ともに順調に数字を伸ばしているが、『ネメシス』はヒットするかどうかが微妙な数字」(映画業界関係者)
もともと、2021年4月期に放送の「ネメシス」のドラマ版の平均世帯視聴率は全10話で8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とそこまで高視聴率ではなかったが、劇場版が制作された。
「そもそも、映画ありきでスタートした企画。プロデューサーは櫻井の慶大の同期で、広瀬の主演映画『ちはやふる』シリーズを当てた実績があるので映画化の企画も通った。当事者たちはやる気に満ち溢れていたが、すっかり空回り。視聴者や映画ファンを引きつけることができなかった」(日テレ関係者)
さらには、PRが行き届かなかったようだ。
「『ドラえもん』と『わたしの』は東宝が配給なので、絶妙なタイミングで宣伝活動を行い観客動員につなげた。しかし、『ネメシス』はワーナーの配給で宣伝は外注。なので、宣伝活動が足りなかった印象を受けた」(同)
今後、「ネメシス」がどうやって数字を伸ばすのかが注目される。