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「Repezen Fox」は駒澤大学出身であるDJ社長を中心とした福岡県出身のアーティスト集団。YouTubeをはじめとした動画共有サービスでの様々な言動やパフォーマンスが人気となってブレイクし、現在はインドネシアやタイなどでの活動も注目を集める。
同書ではメンバーのロングインタビューをはじめ、それぞれのクールなカットからユニークなカットまで、様々な写真、文章が収録され、レペゼンフォックスのこれまでの歩みや現在を知ることができる内容となっている。メンバーであるDJ社長、DJ銀太、DJ脇、DJまるに同書の発売のきっかけや、今後の活動について話を聞いてきた。
ーーまず今回の写真集の見所を教えてください。
DJ脇:普通の写真集と違って、後半部分にレペゼンらしさというか、面白い部分が詰め込まれているところが一番の見どころかなって思います。
DJまる:インタビューの場面もあるんですけど、普段僕らは読ませることはなかなか少ないんです。こういうものを出すのはほとんど初めてに近いので、普通の写真集よりは読み応えのあるものになっていると思います。
DJ銀太:意味の分からないテイストとかもあるんです。そういうのも面白いです。なんでこんな写真撮ったんだろうみたいな。
DJ社長:面白さにもこだわってやったんです。面白いのは僕が考えて、かっこいいのは宝島社の方でやってくれって。今回の仕事を受ける条件として面白く出せるならというのもあったので。
ーーDJ社長として手応えのある一冊になったということですね。
DJ社長:はい。見所としては僕がオシャレしているのが最大の見所です。
メンバー全員:(笑)
DJ社長:僕は年がら年中同じ服を着ているんです。普段はコンビニで買ったパンツを履いていたりするんです。他のメンバーはオシャレして、みたいなものをインスタにあげたりしているんですけど、僕がオシャレしているのはこの写真集でしか見れないので。ぜひ見てください、僕のおしゃれを(笑)。
ーーご両親にも見せたんですか?
DJ脇:うちの親は買ってくれました。
DJ社長:うちの親は知らないですね(笑)。
ーー書籍化の話はどんな経緯で来たんですか。
DJ社長:もともといろんなところから来ていたんです。出した方がいいのかなと思いつつ断り続けていたんです。今回はYouTuberの活動をやめるし、アーティストとしてやるならこういうファンブックみたいな形もありかなって思ってOKしました。
ーーメンバーで一番フォトジェニックだったのは誰ですか?
メンバー全員:ふぉいじゃないですか。
DJ脇:なかなか日本にいない顔ですよ。
ーーファンからの反響はどうですか。
DJまる:手応えというか、ファンからの感想はいいものばかりです。ありがたいですよ。
ーー2022年の活動について聞きたいのですが、みなさんにとって2022年はどんな一年になりましたか。
DJまる:うまくいったこともあったけど、うまくいかなかったことの方が多いかな……。
DJ脇:2022年は前半の方はうまくいかなかったことが多くて、後半になるにつれてどんどん試行錯誤というか、つかんできたものがあったと思います。
DJ社長:失敗をあげると、僕1000個くらいあるんですよ。失敗したこともあったけど、失敗した分めっちゃ学んでいるんで、逆にこれで2023年いけるじゃんっていうところも見えてきたところがあります。2023年はそれをぶっ放すだけ。そういう意味では2022年はいい年でしたね。
DJ銀太:楽しかったですね。海外でも活動していろんな人脈ができて友達もできたんです。これまでストーリーズとかで外国人の人と一緒に曲作ったりしている人たちがうらやましかったんです。昔からそういうのかっこいいなって思っていたから、それを自分もできたので楽しかったです。
ーーDJ銀太さんは外国の人とコミュニケーションを取るのはもともと得意だったんですか?
DJ銀太:得意なのかもしれないです。喋れなくてもいけるところもあるし。
ーー海外活動に関してですけど、外国語はみなさん話せるんですか。
DJ社長:僕は割と得意です。英語はある程度話せます。
ーー2023年はYouTuberでなく、アーティストとしてやると宣言されていますが、具体的な目標はあるのですか?
DJ社長:僕の目標としては大型アーティストとコラボしてどれだけ曲を作れるか。銀太とか脇は曲を作る側にあるので、僕はアーティストとのコラボを決めてくるっていう。それが僕の仕事だと思うんです。決めたものに対して銀太と脇さんで曲を決めてもらって、みんなでいい曲にするというのが目標になってくると思います。
ーーどんなアーティストとコラボしたいんですか。
DJ社長:いけるものなら有名な人とやりたいですよ。ジャスティン・ビーバーとか。
DJまる:そこに上限はないですよ。
DJ社長:気づいたのが、アメリカでビルボードとかで50位とか100位に入っているようなトップアーティストがなぜか日本では知られていないんですよ。そういう人が来日して渋谷を歩いても声をかけられないっていう、すごいことが起きているんですよ。世界中で聞かれる曲やアーティストをなんで日本人は知らないんだろうって。でも、世界中のアーティストは日本が大好きなんです。日本に来たい、日本で遊びたいって。だから僕が「アメリカで売れたいからコラボしてくれ」って誘うんじゃなくて、「日本で有名になりたいなら俺とコラボした方が良くない?」って誘い方をしようかなって。向こうにとってもウインウインだと思うんです。例えばジャンルは違うけど、(ボクシングの)メイウェザーってすごい人じゃないですか。でも知らない人の方が多かったんです。それが那須川天心や朝倉未来と興行することで日本でも知られるようになったんです。そういうふうに、僕も海外のアーティストが日本で有名になるきっかけの存在になれたらいいなって思うんです。
ーー海外進出を目標とした上で、曲作りも変えていくんでしょうか。
DJ銀太:海外に寄せるのも大事なのかなって。国によって聴く音楽も変わると思うんで。その国々のアーティストに寄せたような曲でもいいと思うし。
ーー海外進出といえば、インドネシアやタイではすでに活動して成果も出されています。
DJ銀太:意外と思われると思いますけど、タイは僕が聴いていても日本と段違いにレベルが高いなっていう印象がありました。
DJ脇:日本より全然上です。
DJ銀太:向こうは現役でビルボードトップ100に入る人が何人かいるので。
DJ社長:日本は大手とか、ドラマの主題歌とか、おんぶで抱っこで当たった曲とかばかりだけど、向こうはアーティストの生き様とかで曲が売れたりするんです。そこが面白いです。
ーー海外へ行くと、海外と日本の音楽環境の違いにも直面するのでは。
DJまる:海外はおじいちゃん、おばあちゃんがフェスに来たりもしますからね。80歳、70歳のおじいちゃん、おばあちゃんが手をつないでデートしに来ていたり。自分たちが行って、世代の違いみたいなものもあまり感じなかったです。
ーー海外で曲を発表する時は英語でやるんですか、日本語でやるんですか?
DJ社長:どっちでもいいよね。
DJまる:正直めちゃくちゃ関係あるかって言われたら……。
DJ社長:日本ではやったジャスティン・ビーバーの曲も日本語じゃないし。
DJ脇:英語は使えるようになった方がいいと思いますけど。
ーーYouTuberとしては活動しないということですけど、チャンネルは残すんですか?
DJ社長:残します。チャンネル登録者数400万人は世界どこに行っても最強なので。
DJまる:YouTubeをやめるというより、YouTuberという行為をやめるということなので。
ーーYouTubeをやめると収入が落ちるのではないですか。
DJ社長:全く落ちないです。もともとYouTube始めて5年くらいは全く広告収入をつけなかったので。途中からつけ始めたけど、全然更新しなかったし。YouTubeの収入は全然、大したことないので。
ーー最後に、DJ社長は政界に行くと話題になったこともありました。今回直近での政界進出はしないとの発表でしたが、本音のところで、政界への色気は本当にあったんですか?
DJ社長:目立ちたがり屋なのでありかなとは思っていました。自分の思ったことを発言するのは好きだし、向いているだろうと思っていたので興味があったんです。でもやってみたいランキングでいえば、世界的なアーティストになるとか、大企業を作りたいとか、そっちの方がはるかにでかい夢だし、政治家は5番目、6番目くらいのサブくらいでやってみたいな、という感じだったんです。いつかやりたくなればやればいいかなって思うくらいです。だから今はやらないです。2023年はアーティストとして頑張ります。
(取材・文:名鹿祥史)
『大炎上 レペゼンフォックス1st Artist BOOK』(宝島社)
Repezen Foxx(レペゼンフォックス)