2003年1月23日、高知放送は人気ニュース番組「RKCニュース(高知新聞ニュース・天気予報)」を放送した。「RKCニュース」は、ゴールデンタイムの放送時は、かつては20%以上の高視聴率を稼いだ事もあったという。
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問題となったのは「アナウンサーの読み間違い」であった。
高知放送のある女性アナウンサーがニュースを読み始めたところ、原稿を読み間違えてしまった。通常であれば、すぐに訂正して読み直すのだが、この女子アナはなんとあろう事か、カメラに向かって「あっ!ごめん!」「もう一回」と笑いながら話しかけたのである。
突然のフランクすぎる女子アナのお詫びに、テレビの前の視聴者はビックリ仰天。すぐさま「真面目にやっているのか?」「あのニュースは何なんだ?」「ふざけすぎてる」という苦情の電話が、高知放送へ200件届いたという。
このハプニングの原因は、スタッフによる「テープ間違い」であった。
実は「RKCニュース」は録画放送であり、本来はNGにしていた素材が何かの手違いで放送されてしまっていたのだ。テープが間違っている事に気が付いたスタッフは、すぐさま「しばらくお待ち下さい」という中断画面を表示。放送事故となってしまったのだ。
後日、高知放送のセンター長は「あってはならない事で視聴者には申し訳ない」と謝罪。翌日の別のニュース番組でも事故の経緯を改めて説明するなど、かなりの大事故となったようだ。