インディアンスは3年連続で決勝に進出。まだエントリー有資格者のため、今年も挑戦する。高速しゃべりとボケがセールスポイントの田渕章裕は、インディアンスのキーマン。ところがブレーンは一見地味な、きむの方だ。
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きむは、地元の関西ではクセあり芸人で有名。先輩・後輩問わず、これまでにさまざまな芸人と小競り合いをしては、敵を作ってきた。女性漫才師のAマッソ・村上とは、つかみ合いのケンカ。流血するほどやり合った。暴言・失言も多く、ことM-1に関しては決勝に進出したか否かで、マウントを取る。そのため、「嫌い」と避ける後輩が多い。驚くのは、田渕もかつては犠牲者だったことだ。
粘着質な性格のきむに疲れた田渕は解散を告げ、なんとか受け入れてもらった。次に選んだ相方は、ミキを組む前の昴生。「やぶれかぶれ」というコンビを組んだ。その翌日、未練たっぷりのきむは昴生を呼び出し、「1発殴らせてください」と恐怖の言葉を告げている。殴ってはいないが、きむはかねて芸人飲み会で田渕に対して自分より早くツッコむ昴生が気に食わなかった。やがてカノジョを奪われたカレシのように嫉妬するようになった。
「フラれてからも、きむさんは田渕さんに毎日『新ネタができたよ』と鬼メールを送信し続けました。のちにやぶれかぶれが解散したとき、『戻ってきてくれた。洗脳がとけた』と安堵したそうです」(お笑い通の芸能ジャーナリスト)
昴生は、弟の亜生とミキを結成。きむはその際も、「中川家さんとか兄弟でおもろい人おるからな。絶対無理やで」と余計な言葉を吐いている。
ミキの後を追うようにして、インディアンスもM-1ファイナリストになった。ミキは17年に、インディアンスは21年に最高位3位になっている。今では、合同ライブを開くほど良好な関係性を築いている2組。“元カノ奪還に成功した”きむ。再びモンスター化しないことを願うばかりだ。
(伊藤由華)