しほりはLA在住のシンガーソングライターで、これまで多くのアイドルや声優などに楽曲を多数提供。女性アイドルグループ・Buono!の『初恋サイダー』の作曲なども手がけた。
事の発端となったのは、2021年6月にしほりがツイッターに投稿した「マジで怒ってます」というツイート。その中でしほりは、昨年あるアイドルグループから依頼があって楽曲を提供したものの、運営はJASRAC契約を拒否したという。しほりによると「私は一円も支払われないまま」と言い、その楽曲についても「私が書いた曲なのに赤の他人が作詞作曲したことに」と訴えた。
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しほりは「ここまでアーティストを侮辱する行為、何より私の魂を込めて書いた楽曲を詐欺のような使い方をし、踏みにじる卑劣な行為に、本当に悔しくて涙が出ます」と綴りつつも、活動しているメンバーのことを考え、その時はグループ名を公表せず。しかしその後、この楽曲がテレビ番組のエンディング曲として使用されていることが判明し、「しっかり社会的責任を取らせる覚悟ができました」と法的措置を取ることを匂わせた。
その後、今月3日になってしほりは、ツイッターでこの騒動の現状について報告。アップされた文書によると、相手のアイドルグループ・青空のプラネタリウムの運営会社代表を相手取って訴訟を起こしたところ、5月6日に勝訴判決が出たとのこと。
だが、青空のプラネタリウムはこの判決のタイミングで活動を休止し、現在は「NSTAR」という名義で活動を再開したという。一方、運営の代表は「完全に沈黙したまま」と協議にも応じないと言い、しほりは「これまでの経緯と態度を鑑みた上で現在、(中略)刑事告訴の準備を進めています」と報告していた。
しほりはツイートの中で、「相手方からは謝罪などが全くない」と苦言。さらに判決では、当該楽曲(『アステリズム!』)の利用差し止めや公式Webサイトでの謝罪掲載などが裁判所により決定されたとのことだったが、3日現在、音楽配信サービスで『アステリズム!』のダウンロードは可能。また、運営会社「MILENIA株式会社」の公式ホームページに謝罪文は掲載されていない。
この騒動に、ネット上からは「エグすぎる」「こんなひどい話があるんだ…」「何も知らないメンバーも可哀想」「とんでもないアイドル運営だな」「こんなことあるの怖い」といった驚きや同情が集まっていた。
記事内の引用について
しほり公式ツイッターより https://twitter.com/shihori94