21日に東京・大田区総合体育館で行われたビッグマッチ『Dream on 2022 FINAL』では、稲葉大樹と組んで、稲村愛輝&藤村加偉と対戦するも、稲村のショルダーアタックにフォール負けを喫しており、試合後には「クソ!クソ!クソ!クソ!!」と悔しさを爆発。「両国でも情けない試合して、横浜でもずっと勝ってきた岡田に勝てず、今日なんて稲村に完璧な3カウントを獲られちゃった。クソ!ノアには今、メキシコに行くルートがある。会社がどう言うかわからないけど、俺が決めた!俺はメキシコに行く!メキシコに行って、もっともっと強くなって、もっと大きくなって。会社もファンも先輩もみんなが認めてくれるまで、俺は無期限でメキシコに行きます!」と一方的に無期限のメキシコ遠征を宣言。
宮脇が話していたように、最近では後輩に敗れる場面も見られており、今年1月8日に神奈川・横浜アリーナで開催された新日本プロレスとの全面対抗戦『レッスルキングダム16 in 横浜アリーナ』や、プロレスリング・ノア、DDTプロレス、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスのサイバーファイト傘下の団体が集結する『サイバーファイトフェス』6.12埼玉・さいたまスーパーアリーナ大会から名前が漏れていたのも事実。
ノアは4月13日、ドラゴンゲート最高顧問のウルティモ・ドラゴンがメキシコに持つ練習拠点「闘龍門CASA」をノア若手選手の海外武者修行先の一つになると発表した。宮脇が話していた「ルート」とは、この事を指していると思われる。ウルティモも「海外の経験してるしてないとでは今後のレスラー人生にすごい影響があると思うので。その中で海外で武者修行をさせたいという話があったので。たまたま合宿所が空いてるもので、そこを基地にして修行ができれば」と若い力の後押しをしていく意向だ。
武田有弘サイバーファイト取締役は「候補はいるんですが、これは選ばれた選手はチャンスだと思いますので。もう少し様子を見て考えたいと思います」と話していたが、第1号が宮脇になったということだろう。サブミッションを取り入れたファイトスタイルの宮脇にとって、メキシコ、ルチャ・リブレの“ジャベ”を勉強出来れば、試合の中に幅が広がるのは間違いない。
「スーパースターになるまで帰って来ない!」。覚悟を持って、海を渡る宮脇の壮行試合では、こちらも海外遠征を経て、GHCヘビー級チャンピオンを獲得する選手に成長した清宮海斗が、30日のノア特設アリーナ大会(神奈川・クラブチッタ川崎)で相手を務める。清宮の背中をずっと見て来た宮脇と、そんな宮脇を可愛がって来た清宮による壮行試合は注目だ。
(どら増田 / 写真提供・NOAH)