「彼のようにキレ芸でバラエティに出ることは悪くないのですが、懸念されていることもあります。それは、テレビにフィットして長く出続けられるかどうか、ということです。優勝後に本格的にテレビに出始めたため、これまで絡むことがなかった大御所やタレントとも、共演することが増えた。要は、ネタの筋肉はついていても、バラエティの筋肉はない状態で、テレビに出ているんです。そこで、重要となるのが、フリートークやとっさの対応力。一発屋と呼ばれたオードリーが、あそこまでブレイクできたのも、実力があってのこと。しんいちがどこまで立ち回れるか、注目が集まっています」(芸能ライター)
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しんいちは、元松竹芸能、現在はサンドウィッチマンなどがいるグレープカンパニーに所属している。吉本興業の芸人が賞レースで優勝してブレイクした場合メリットが多いが、しんいちのような他事務所芸人だと苦境に立たされることがあると識者は言う。
「今でこそ事務所の垣根はなくなってきていますが、吉本は劇場と配信があるので、ある程度収入は見込める。さらにテレビには吉本制作の番組があるため、そこで先輩芸人と絡むことができて認知度が上がりやすい。また、先にブレイクした同世代の芸人の番組にゲストで呼ばれたり、劇場で生まれたノリを見せられたり、さらには裏話を暴露してもらって美味しいポジションに立つこともできます」(同上)
吉本や松竹以外の芸人は常設劇場がないため、経験値が圧倒的に少ない。その状態でテレビに出るため、実力がなければ消えてしまう。現に、賞レースで優勝したり、活躍したりした芸人が、現在、アルバイトをしているということも珍しくない。
しんいちは、今のところ順調に仕事をこなしているようだが、これがどこまで続くのかは彼次第。吉本のような後ろ盾がない状態でどこまで戦えるのか。今年のしんいちの活躍が期待される。