だが、ネット上では「個人的にジブリの結末を決めつけないところが魅力のひとつ。10年後のストーリーは要らない」「あの2人の10年後の『現実』は見たくない」といった声が並ぶ。
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熱心なファンが多いためか、アニメ作品の実写化作品は概ね評判が悪い。とりわけ名作を多く生み出しているジブリ作品ならば、なおさらだろう。
2014年には『魔女の宅急便』の実写映画が公開されている。ただ、こちらは1989年のジブリ作品の直接の実写化ではなく、角野栄子氏の原作を元にした別の作品として位置づけられ、主人公のキキ役は小芝風花が演じた。
それでも、やはり名作と名高いジブリ作品のイメージは強いようで、比較する声が多く、「やっぱりアニメの方がいい」といった声や、原作やアニメの舞台が外国だったため、「なんで実写版魔女の宅急便は舞台を日本にしたんだよ」といった声が聞かれた。
2019年には、1984年の作品『風の谷のナウシカ』が新作歌舞伎として舞台化された。主人公のナウシカは尾上菊之助が演じた。舞台ではアニメに入り切らなかった原作の設定を忠実に再現するため、上演時間は6時間を超える超大作となった。そのため、「内容が複雑でわかりづらい」といった声が聞かれたが、一方で作品のコアなファンは「ナウシカの世界観や哲学が感じられる」と好意的な意見を持ったようだ。
さらに2022年には、2001年の作品『千と千尋の神隠し』が舞台化された。主人公の千尋は橋本環奈と上白石萌音がWキャストで務める。東京公演を皮切りに全国を巡回予定だ。ネット上では「期待の遥か上、超絶最高」「千尋、橋本環奈で湯婆婆、夏木マリとかハマり役すぎて泣いた」といった声が聞かれ、好評なようだ。
『耳をすませば』の実写化作品は、どのような評価を受けるのか気になるところだ。