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【放送事故伝説】ベテランアナがスタジオに閉じ込められた!

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 TBSで長年アナウンサーとして活躍した榎本勝起さんが11月22日、急性呼吸窮迫症候群のために亡くなった。92歳だった。

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 TBSの前身・ラジオ東京に入社。アナウンサーとしては3期生という「TBSの生き証人」であり、1963年のケネディ米大統領暗殺の際にはアドリブで45分間も実況を続けた伝説を持つ。平成に入ってからも「エノさん」の愛称で親しまれ、2002年ごろまでTBSラジオで番組を持ち続けていた。

 そんなレジェンド中のレジェンドである「エノさん」だが、とんでもない「放送事故」に巻き込まれたことがある。

 なんと、生放送中のスタジオのドアが故障し、外に出られなくなってしまったのだ。

 事件が起こったのは1994(平成6)年のこと。TBSは赤坂に新社屋、通称「ビッグハット」を建造。真新しいスタジオで、榎本アナは朝5時30分から6時30分まで1時間、『三菱ふそう全国縦断・榎さんのおはようさん〜!』の生放送に出演していた。

 だが、生放送中にスタジオのドアが突然故障。榎本アナの出番が終了した後、スタジオの外に出られなくなってしまったのだ。

 出られなくなってしまった事実は生放送中の『榎さんのおはようさん〜!』でも明かされたほか、後番組の『森本毅郎 スタンバイ!』の冒頭でも「エノさんはまだスタジオに閉じ込められてます」と知らされた。

 なお、閉じ込められていた榎本アナがスタジオから脱出できたのは8時半ごろ。壊れたドアはどうしても開かず、ついにはスタジオのガラスを割って榎本アナを救出することになったという。

 この時、榎本アナは60代後半。TBSの重鎮アナということもあり、当時のTBSの社長が直々に謝罪したという。

 なお、この模様は2003年に放送された『伊集院光 日曜日の秘密基地』の企画「ラジオ珍プレー好プレー大賞2003」でも言及された。これによると事件以降、TBSのスタジオ内には携帯トイレが設置され、現在に至っているという。

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