第5試合では、後藤洋央紀とタイチが激突。9.5メットライフドーム大会のIWGPタッグ王座戦の因縁を引きずる両者は、熱がまだ冷めてないかのように意地をぶつけ合う。終盤、タイチは“タイチ式俺が田上”を初公開。後藤はなんとか返すが、最後はタイチが横綱式カチ上げエルボーからのブラックメフィストでカウント3。白星発進に成功している。
バックステージでタイチは「腰やっちゃった。ああ、いて!(ディーバのあべみほが心配そうにタイチの腰にアイスパックを押し当てる)後藤のヤロー、技……いててててて、何だ、あれ?いやあ、効いたぜ、あれ。なんだっけ、あれ?若い頃使ってた技。なんだっけ?(首に腕を引っかける動きをしながら)こんなことするやつあるだろ?おめえら、何にも知らねえのか、コノヤロー!何年やってんだ、この仕事!効いたぜ。なんでお前が、あんな若い頃使ってた技出してくるか知ってるぜ。オレら、同期だもんな。同期で同い年。田口も。だから昔から、後藤、田口、お前らとやるの、実は楽しいんだ。楽しんでやってんだ。意識してやったんだろ?、昔のこと、オレはよく知ってるからな。効いたぜ。明日もう、ダメかもしんないな。休場だ。親方と話し合うことしないとな。後藤、なんだかんだ言ってるけどよ、楽しいぜ、お前とやってて。デビューしたとこは違うけどよ、おんなじ年月、同じ人生の数だけ歩いてんだ、コノヤロー。後藤、田口、もっと言えば中邑真輔。もう1人、同期いたな。でも、あえて名前出さんぞ、調子乗るから。そいつのことは忘れた。来年オレら、20年じゃねえか。おっさんだな、ついに。何回やっても楽しいよ、後藤。どっちかが先にオヤジになって、老いぼれて、田口、中邑、勝負だ。誰が生き残るか。こんな 20 年迎えてオレら。楽しいよ。楽しめたよ。初戦からお前でよかった。だけどよ、やっちまったな。まあ、いい。(ゆっくり立ち上がりながら)一日一番。不惜身命。朝も稽古、夜はケイコ……誰だ、ケイコって?ただ単に(『G1』に)出てるわけじゃねえんだ。タッグ王者の(『G1』)制覇、見たことあるか?やってやるよ。それとな、鷹木ブー。鷹木ブー、お前、去年、『G1』はオレに負けてんだよ。そんなこと、なかったとは言わせねえぞ、鷹木ブー。お前もよく覚えとけ。なかったことにすんじゃねえぞ。わかったな。全勝優勝……」と同期への思いを散々話した上で、全勝優勝を誓った。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス31』
2021年9月19日
大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
観衆 2188人
▼『G1クライマックス31』Bブロック公式戦(30分1本勝負)
●後藤洋央紀【0点】(18分30秒 片エビ固め)タイチ【2点】○
※ブラックメフィスト
(どら増田)