長澤にとっては約9年ぶり、30代になってから初めての写真集だが、ただのグラビア的な作品とは一線を画したもの。
人気カメラマン3人が各テーマを設け、それぞれの世界の中に生きる、全く異なる長澤を撮り下ろし。全288ページというボリュームで、私生活をのぞき見しているようなドキュメンタリータッチのコンセプトのショットなど、さまざまな表情を見ることができる。
>>長澤まさみ、前作ではキムタクとのPR活動を拒否? 続編のオファーを受けた理由は<<
また20周年記念企画として、これまで作品で共演した人やお世話になった人との対談やアーティストとのコラボ企画も。その中でも、ファッション、化粧品、自動車、百貨店の実際にありそうな広告をイメージして制作された架空の広告ページが見どころとされていた。
発売初週の「オリコン 週間写真集ランキング」では3位となったが、週間推定売り上げは5000部。同週に初登場1位を獲得したフリーの鷲見玲奈アナのファースト写真集が記録した1万2000部には遠く及ばなかった。そして、翌週は早くもトップ10圏外に転落してしまったのだ。
大手通販サイトのレビューを見ると、《普通の写真集を求めていた私には期待外れ》、《作り手側の自己満足を押し付けてくる作品》など酷評が目立つだけに、そのレビューを見て購入をやめてしまったファンも多そうだ。
「長澤はスタイリストが変わってから、以前のように肌の露出をしなくなり、あくまでも女優としての〝実力勝負〟に切り替えた。ところが、今回はそれが裏目に出た感じ。無駄に作り込み過ぎず、今の長澤の魅力をそのまま切り取ったようなグラビアカットで構成していれば、売り上げでは軽く鷲見アナの写真集を上回っていただろう」(芸能記者)
長澤と版元にとっては思わぬ誤算だったようだ。