この日放送されたのは、番組の人気企画「海なし秘境でお寿司屋さん探し」の新作で、MCのタカアンドトシほか、ゲストの一行は長野県須坂市内で営業している寿司屋を探すロケに出発した。
須坂市は、長野県の北部に位置する市で、一番近い海のある街は70キロほど離れた新潟県の上越市となるため、「海なし県」であることは確かである。
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だが、もう一つのコンセプトである「秘境」かと問われると、須坂市はかなり違和感を覚える地域であり、ネットでは「ぜんぜん秘境じゃないだろ!」といったツッコミが相次ぐことになった。
例えば、須坂市の人口はおよそ5万人(2021年8月17日現在)であり、県庁所在地である長野市の隣の市である。
それだけに、須坂駅前には大型のショッピングモールやコンビニなどが多く立ち並んでいて「秘境感」はなく、また市内には寿司チェーン店である「かっぱ寿司」の店舗もあることから、須坂市在住と思わしき視聴者達は「須坂市は秘境じゃない」「この程度で秘境扱いはひどい」「かなり開けている場所だし、高級店に拘らなければ寿司なんていくらでも食べられるのでは?」といったツッコミの声が相次いでいた。
現に、ここ最近の「海なし秘境でお寿司屋さん探し」はロケ選定に苦労しているようで、例えば2021年5月3日放送分は「マグロの消費量日本2位」で寿司屋の数も多い山梨県内のロケだったり、同5月24日放送分は観光客で賑わう栃木県那須塩原市内だったりと、「海なし秘境」と呼ぶにはかなり無理のある場所が選ばれている傾向にある。
当然、ロケ番組を進めるには事前のリサーチは必要不可欠だが、「秘境でもない」「寿司屋も多い」場所となれば、番組のコンセプト自体も見直す必要が出てくると思われ、思わず「企画の限界」を感じてしまう内容であった。