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「アルソアさんをイメージしました」。この日の装いは薄緑のロングドレス。アルソア(アルソア慧央グループ)のスキンケア製品の愛用者であり、「出会ったのは16歳の頃で15年以上のお付き合い」。小淵沢の本社は何度も訪れているが「行くといつもパワーをもらって帰ってきます」。浅田の出演するWEB動画も八ヶ岳南麓で撮影され、「とても気持ちよくナチュラルな気分で撮影できました」と振り返った。
今回のプロジェクトは、2022年に創立50周年を迎えるアルソアが、浅田と共に持続可能なライフスタイルの実現に向けて取り組むもの。プロジェクトロゴのデザインは浅田が手がけた。「私が実際に畑に行って体験したことをそのままイラストにしてみました。背景のレインボーカラーは明るい道が続いていくように。ロゴが円形なのは全てがつながっていることを意味しています。そこにアルソアのシンプルさを加えました」と意図を明かした。
今年4月に『浅田真央サンクスツアー』が千秋楽を迎え、スケーターとしての節目になった。現在の夢は「自給自足の生活をすること」。すでに畑作りから着手しており、「まずは土づくりから始めて、石拾いをしたり、トラクターに乗って畑を耕す作業からスタートしました」と話す。種も採取から始めた。「サツマイモ、落花生、大豆、小豆、ショウガ、サトイモの苗を植えました。まだ畑が若いので、マメ科の落花生を植えると畑の土が良くなる」と日々、農業の奥深さを学んでいる最中だ。
そんな浅田に同社は特製のつなぎをプレゼント。さっそく着替えて、コンポスターによる堆肥づくりを体験した。「畑作業はとってもトレーニングになるんですよ。私は“農トレ”と言っています。毎回スクワットをしている感じ」とスコップを手に汗を流した。質疑応答では、農業とフィギュアスケートとの共通点について「すごく体を使うところ」とコメント。「足腰だけでなく、ずっと同じ作業をするので精神力も鍛えられました。やっていくと無の境地に入っていくのが初めての体験」とすっかり農業に魅了されている様子だった。
サンクスツアーを終えて、「自分自身としては、さらに自分を超えていけるように進んでいきたい。まだまだ自給自足に進んで森に住むのではなく、自分の過去を超えていけるように。夢は自分のスケートリンクを造りたい」と新たな夢に向けて進んでいると話した。「50歳の時にどんな女性になっていたいか?」という質問には「さすがに滑っていないと思います」と笑い「今は8割くらいスケーターの軸がありますけど、50になったらたぶん畑がベースになっているんじゃないかな」と20年後の未来を思い描いていた。
(取材・文:石河コウヘイ)