問題となっているのは、「2-1」と巨人1点リードの9回裏に飛び出たプレー。守護神としてこの回からマウンドに上がったビエイラは、先頭の糸原健斗を左飛に打ち取りまず1アウトを奪う。その後梅野隆太郎には四球を与え、続く代打・糸井嘉男への投球中には梅野の代走・植田海に二盗を許したものの、糸井を見逃し三振に仕留め勝利まであと1アウトとした。
すると、ビエイラは感情を抑えられなかったのか、糸井の三振直後に右手で胸をたたきほえながら、本塁方向に大きく歩み寄り捕手・炭谷銀仁朗からの返球を受け取る。ビエイラはその後、近本光司から空振り三振を奪い試合を締めた際にも、右手で胸をたたきながら雄叫びを上げ喜びを表した。
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感情を前面に出したビエイラのプレーを受け、ネット上には「明らかに煽ってるとしか思えない振る舞いだ」、「マウンドでやるならまだしも、糸井に近づきながら吼え散らかすのは完全に挑発してるだろ」、「報復食らうリスクもあるし、こういう侮辱行為に捉えられかねない行動は慎んだ方がいい」といった阪神ファンからの苦言や批判が多数寄せられている。
一方、「変な難癖つけるなよ、そんなに負け越しが悔しいか?」、「まだかなりゲーム差離れてるのに、打てなかった投手に噛みついてくるのは余裕無さすぎでは」、「マルテみたいにチーム総出でやってるわけじゃないんだから大目に見てくれよ」と苦言や批判に反論する巨人ファンのコメントも複数見受けられた。
「セ・リーグ首位の阪神は18~20日にかけ2位巨人と3連戦を戦いましたが、20日の敗戦により『1勝2敗』の負け越しで終了。ただ、同日終了時点でゲーム差は『6』と依然として大きな差が広がっています。ゲーム差を考えると阪神有利の状況は全く変わっていないといえますが、そのような中で阪神ファンがビエイラにバッシングを浴びせていることを不思議に思っている巨人ファンは少なくないようです。また、阪神の助っ人・マルテが今季開幕から本塁打後に『ラパンパラ(チーム全員で弓を引くようなポーズを取るパフォーマンス)』を行っていることを引き合いに、あくまで単独でほえているビエイラを批判する資格はないという主張も見受けられます」(野球ライター)
今回のビエイラの雄叫びについて、試合後に阪神側が何らかの反応を見せたとは伝えられていない。現場の選手・首脳陣は特に問題視してはいないようだが、次カードもビエイラのプレーには注目が集まりそうだ。
文 / 柴田雅人