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絵本作家の父と幼少期の矢部との日常を、ほのぼのとしたタッチで描く本作について矢部は、漫画家活動を行う中、ジュニアから様々な励ましを得たエピソードを紹介しつつ、「この漫画はジュニアさんのおかげで描き上げられたんです」とジュニアに感謝の気持ちを述べ、「前作の時にも連載中にジュニアさんが読んでくれて感想をくださったんです」と感慨深げにコメント。
ジュニアも矢部の漫画家活動について、「すごいところに行きはったなって。マジで素晴らしい。すごい」と改めてその活動を絶賛。「まず絵。この少ない線の数でこれだけ人のハートを掴むものを作れるのも画家として素晴らしい。奥行きがあって人のハートを掴む絵です。ネギ一本描いただけやのにめちゃくちゃうまいみたいな。(余計なものを省いた)引き算の極地のような絵」と感想を述べる。
プライベートでも親交があり、ジュニアの天ぷらパーティに矢部が来た時のエピソードも紹介。「油が苦手で、せっかく作った衣を全部落として食べていた。あの頃から引き算やったんでしょうね」と笑いを取り、「この本読んでわかったんです。やっぱり品です。ご両親からもらったものなんでしょうね。みんなの中にいても目立つのは品があるから。吉本興業の芸人たちの中でさらにそれが引き立った」と矢部を持ち上げる。
矢部はこの日、「僕のお兄さん」と題してジュニアと千原せいじの兄弟が描かれたイラストを持参し、ジュニアの前で披露したが、これにもジュニアは感激しきりで、「うちのオカンがこれ見たら泣くんちゃう。すごいわ」と大絶賛。矢部は「ジュニアさんはせいじさんのお話をする時すごく楽しそうな顔をしている。愛情が奥にあるんだろうなって。その距離感、気持ちが大事なんだろうなって。それを表現しました」と照れ臭そうに解説。これに対して、ジュニアは「次はぜひ(矢部の)お嫁さんを描いて欲しい」とリクエスト。「矢部家(の後継)が太郎ちゃんで終わるのはもったい無い」と話して、矢部の結婚にもエールを送っていた。
(取材・文:名鹿祥史)