問題となっているのは、両チーム無得点で迎えた2回裏に飛び出たプレー。この回巨人は先頭・スモークが楽天先発・岸孝之から先制の5号ソロを放つと、その後1死一、二塁と追加点のチャンスを作る。さらに、ここで打席に入った先発・戸郷翔征がプロ初ヒットとなる右前打を放ち、1死満塁とさらに好機が広がったかと思われた。
ところが、打球が速いゴロではなくポテンヒットだったからなのか、二塁走者の若林は三塁を回って本塁に突入。これを受けた右翼・岡島豪郎は本塁にワンバウンドで返球し、結果的に若林はタッチアウトとなってしまった。
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若林の本塁憤死を受け、ネット上には「外野前進してるのに強行突入するって何を考えてるのか」、「せっかくの戸郷の初ヒットに水を差すボーンヘッドだ」、「アホみたいなプレーするなよ、結局これが響いてその後無得点に終わってるし」といった反応が多数寄せられている。
一方、「若林だけじゃなく三塁コーチャーも悪い、この状況で本塁突入させたのは明らかに判断ミス」、「後藤コーチも無理して本塁にいかせるような状況じゃなかっただろ」、「後藤コーチはさすがに岡島の肩を舐めすぎじゃないか」と、三塁コーチャーの後藤孝志野手チーフコーチを絡めたコメントも複数見受けられた。
「今回の場面では打席に入った戸郷が投手ということもあり、ポテンヒットでの二塁走者生還を阻止するため楽天外野陣は前進守備を敷いていました。また、戸郷の打球を捕球した岡島は、2014年にパ・リーグ最多タイの補殺数(8個)を記録したこともある強肩の持ち主でもありました。そのため、三塁コーチャーの後藤コーチは若林を三塁でストップさせるべきだったのではないかと考えているファンも少なくないようです。なお、二塁走者が三塁で止まるのか、それとも本塁に突入するのかは基本的に三塁コーチャーの指示に委ねられますが、後藤コーチは2019年に11盗塁をマークしている若林の走力なら本塁生還は十分可能と判断し突入指示を出したのかもしれません」(野球ライター)
チームを率いる原辰徳監督も両手を大きくたたき怒りをあらわにしていた若林の暴走。26日の試合では7番・遊撃でスタメン出場したが、一部では「若林は明日の試合でスタメンを外されるのでは?」という声も挙がっていた。
文 / 柴田雅人