出演者やスタッフも着ぐるみキャラクターに特別詳しい人たちというわけではなく、壊れたり倒れたりすると基本はそのままになりがち。思わずゾッとするような「地獄」の時間が流れることもある。
そんな「着ぐるみトラブル」で近年大きな話題になったのが、2019年7月13、14日にかけて放送されたTBSの音楽特番『音楽の日』であった。
13日、当時大人気だったキウイフルーツの輸入メーカー「ゼスプリ」のCMキャラクター「キウイブラザーズ」が登場。大ヒット曲『恋のマイアヒ』の替え歌『アゲリシャスダンス』を生披露するということで、注目を集めていた。
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キウイブラザーズはAKB48とコラボし、『アゲリシャスダンス』を激しく踊った。ネットでは「かわいい」「癖になる」と大評判だったが終盤、右の立ち位置にいた「ゴールド」の動きが止まり、口あたりを押さえるなど奇妙な動きを始めた。
どうやらゴールドは動きが激しすぎて、口の部分が破損してしまったようだ。口の部分がずっとパカパカと開閉する状態になり、これが全国放送されてしまった。
ゴールドの頑張りもあったのか破損はそれ以上ひどくはならず、とりあえず出番は終わったのだが、晴れ舞台で着ぐるみ破損というまさかの出来事にネットでは大盛り上がり。放送後、ゼスプリの公式Twitterで「先ほど放送された『音楽の日』において、アゲリシャスするあまり、ゴールドの口元にお見苦しいシーンがありました」と謝罪するなど記憶に残るハプニングとなった。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)