これはゲストの女優・綾瀬はるかが春風亭昇太に代わり司会を行った際、綾瀬に対し、笑点メンバーがセクハラまがいの解答をしたのではないか?とされる一件だ。
綾瀬が出題したのは「皆さんは牛の7兄弟になっていただきます。そしてお母さん牛である私を困らせてください」という、「丑年」という今年の干支にちなんだものだった。
最初は真面目に答えていた笑点メンバーだったが、途中でメンバーが綾瀬に対し、「母ちゃんのおっぱい見せて」「お母さんが主演の『おっぱいバレー』を観た」「今日のおっぱい水っぽいぞ?さては水牛と浮気したな?」といった「おっぱい解答」が連発。綾瀬が困惑するという展開になった。
この内容に、ネットでは「セクハラでは?」「公共放送に載せていいのこれ?」「お正月からとんでもないセクハラ番組を観た」といった声が相次ぎ、各ネットニュースでも取り上げられた。
だが、『笑点』におけるセクハラの被害者は、今回の綾瀬はるかだけではない。実は、過去にも『笑点』はセクハラで視聴者からクレームが殺到したことがあるのだ。
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半年前の2020年8月、『24時間テレビ〜愛は地球を救う』にて女優の佐々木希がゲスト司会で登場した際には、三遊亭小遊三がリモート画面越しに「佐々木希ちゃんのいい香りを嗅ぎたい!」と大騒ぎし物議を醸したほか、2018年の同じく『24時間テレビ』では、三遊亭好楽が座布団運びの木村佳乃に抱き付くという展開が「完全にセクハラ」と大きく叩かれることになった。
また、不定期で放送されている日テレの女性アナウンサーと組んだ大喜利では、笑点メンバーが女子アナ軍団にセクハラめいた発言をすることが毎回「お約束」のようになっており、こちらも放送後にネットが荒れることがしばしばだ。
『笑点』は放送開始以来、大喜利メンバーに女性の落語家が参加したことがなく、現在もレギュラー出演者に女性は一切配置されていない。それだけに、24時間テレビやお正月SPは『笑点』にとって、「女性タレントと絡む唯一の機会」とも言えるのだが、いつまでも「昭和ノリ」を続けるのは、いくら長寿番組と言えど時代錯誤が過ぎるだろう。
今年は『笑点』放送開始55周年の節目の年でもある。これを機にもう少し女性にも配慮のある放送を心掛けてほしいところだ。