彼らは2018年4月より、東京進出を果たすものの、良い結果を残したとは言い難い。11月に放送された『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(フジテレビ系)では、津田篤宏が東京のマンションを引き払い、ホテル暮らしをしている現状が語られた。津田は大阪に妻子を残しての単身赴任中だった。東京での仕事が安定すれば、家族を呼び寄せるつもりだったのかもしれないが、マンションを引き払ったのは、かなり厳しい現状なのだろう。さらに、番組では津田の飲み会の様子も映され、所属が東京吉本のため、「ホテル代を出してもらえない」といったリアル過ぎる愚痴も吐いていた。
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ダイアンは、なぜ東京で伸び悩んだのか。まず、津田と相方のユースケともに、“愛されキャラ”という印象がなかった。ダイアンがめざす目標の一つであった、先輩芸人の千鳥は出身地の岡山弁を前面に押し出したが、それは素朴なキャラクターとして受け入れられた。ただ、千鳥も上京当初は素朴な印象ではなく、ノブを中心に“イジられる”ことで愛されるキャラクターのイメージが定着していった。
もう一組、ダイアンがめざしていたコンビとして、かまいたちがいた。かまいたちも当初は、濱家隆一がトガッた怖い印象を持たれていたが、バラエティ番組でイジられて行くことで、徐々にお茶の間に定着していった。
ダイアンは、低い声でボソボソと繰り出されるユースケの独特のボケは、ハイテンションの津田のツッコミがいてこそ成り立っていた。芸歴は現在20年、若手からはなかなかイジりにくい存在というのも、東京に馴染めなかった原因の1つだろう。しかし、千鳥もかまいたちも上京当初は同じ壁にぶつかっている。『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)など津田のイジられは確立しつつあり、これからどれだけプライドを捨てて愛されるか、これからが正念場ではないだろうか。