池田は創価高、創価大を経て2016年ドラフト2位で楽天に入団。2018年に先発として初勝利を挙げているが、一軍のマウンドに上がったのはこの年のみ。昨年は怪我に悩まされ一軍登板がなかったことから、オフに自由契約となり育成契約。今年はイースタンリーグで、21試合、投球回32回2/3、1勝1敗、26奪三振、防御率1.65の成績を収め、支配下として戦力になると判断。1年で支配下に復帰することが出来た。
石井一久取締役ゼネラルマネージャー(GM)兼監督は「怪我などもあり育成契約をしていましたが、その間に怪我を完治させ、支配下でもプレーできるボールを試合の中で投げてくれていたと確認できました。あとは、度重なる怪我が池田選手の成長を妨げてきていたと思うので、来季は怪我とではなく、一緒に相手チームと戦っていきたいと思っています。頑張ろう!」と熱いエールを送っている。
池田は「まずは支配下登録をしていただいた球団に感謝の気持ちでいっぱいです。これまで怪我もあり、悔しい思いもしましたが、たくさんの方々に支えられて今日という日を迎えられました。あとは一軍で結果を出す準備をして、最高のパフォーマンスを皆さんにお見せできるように頑張っていきます。引き続き、応援よろしくお願いいたします」とこれまでの悔しい気持ちを一軍のマウンドでぶつけていく気持ちを話していた。
最速152キロの右腕はカーブやスライダーなど変化球もキレがあるだけに、奪三振が多いのは楽天投手陣にとって大きい。石井新監督が「怪我とではなく、一緒にチームとして戦っていきたい」と話しているように、池田にとってまずは一軍で1年間怪我をすることなく活躍できるかどうかが大きなポイントとなる。再びチャンスを与えられただけに、イースタンでの実績を自信に変えてチームに貢献することで、支えてくれた人たちを笑顔にしてもらいたい。
(どら増田 / 写真提供・楽天野球団)