中川会長は18日に開いた記者会見の中で、現在急速に感染が拡大している新型コロナウイルスについて、「『Go To トラベル』自体から感染者が急増したというエビデンスはなかなかはっきりしない」としつつ「きっかけになったことは間違いないと私は思っている」と持論を展開。「感染者が増えたタイミングを考えると関与は十分しているだろう」と話していた。
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番組では中川会長の発言とともに、加藤勝信官房長官の「適切な感染対策で移動による感染リスク減は可能。県をまたいだ移動について一律に自粛要請する必要があるとは考えてない」というコメントを紹介。また、政府関係者の「国は移動を制限していないのにGo Toに制約をかけるのはおかしい」「地方の首長がGo Toトラベルは地方活性化に寄与していると言っている。やはり経済は止められない」といった意見を取り上げた。
この食い違いについて進行の立本信吾アナウンサーが「医学的な見地からいきますと、Go Toはやめた方がいい。ただ……」と言いかけると、古市氏は「医学的な見地って、でもそれ『エビデンスがない』ってご自身(中川会長)が認めてるじゃないですか」と指摘。「『エビデンスがないのに間違いがない』って医学でも科学でもなくて宗教とか信仰ですよね。ちょっとまだ主張としては弱いと想いますね」と話していた。
中川会長の言葉に少なくない人が違和感を抱いていたこともあり、古市氏の発言に、「なにかのせいにしなきゃ気がすまない宗教って感じがした」「データがない限りそう思ってしまうのは当然」「よくぞ言ってくれたという気しかしない」といった声が集まっていた。
Go Toトラベルがスタートしたのは7月。さらに11月9日までで、利用者の感染者は131名に上ったことが報告されたばかりだったことも関係してか、古市氏の発言には多くの賛同が集まっていた。