10月25日に登録を抹消された際、中嶋聡監督代行は「あまり良くないままプレーしてたんで、全快じゃなかったので、だったらちゃんと治そうという話になって、それが良かったらまた(一軍で)やればいいだけなんで。別にそれで(終わり)というのは考えてないです」と語っていたが、残念ながら再昇格はせず、2年契約の1年目のシーズンを完走することが出来なかった。メジャー通算282本の現役バリバリのメジャーリーガーとして、今年からオリックスに入団したジョーンズだったが、87試合出場、打率.258、本塁打12本、43打点という成績は期待からは程遠い成績だ。
ジョーンズは「アメイジングな一年目でした。新型コロナウイルスの影響で、シーズンの遅延を余儀なくされ、その際、何も出来なかったことは楽しいことではありませんでした。しかし、家族と日本で過ごせたことは、ありがたいことでした。日本の野球は確実にアメリカの野球とは異なりますが、同じ野球です。日本の野球の文化を学び、その上で、戦略の違いを楽しむことができました。来年、来日した際には、心身ともに素晴らしいコンディションで、シーズンに臨みたいと思います。初日から全日程が終わる最後の日まで、チームに大いに貢献出来るよう準備します。私たちは本当に良いチームであると信じています。若いチームではありますが、しっかりと野球が出来ると思っています。2021年がとても楽しみです」と球団を通じてコメントを発表。
チームが最下位に低迷した要因の一つが、4番として期待されたジョーンズの不調だっただけに、来季は本来の実力を日本でも見せてもらいたい。過去に来日したメジャー経験者の中で、昨年まで第一線で活躍し、実績も申し分ないだけに、日本とアメリカの野球が「異なる」ものだったとしても、ジョーンズのホームランは芸術品なだけに、これで終わらないことを信じたい。
(どら増田)