現在放送中の『半沢直樹』(TBS系)に出演中の市川だが、歌舞伎役者と俳優の違いについて聞かれると、「(歌舞伎役者は)身振り手振りが大きい」としながら、「目を寄せてりゃいいんですよ、アップになったら」と一言。そんな市川の一言を聞き、同ドラマに市川とともに出演している尾上は「寄ってましたね〜」と納得していた。
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目を寄せるような顔芸について尾上は、同ドラマに前シリーズから出演している香川照之や片岡愛之助の演技を見て、もっとやればよかったと思っていたそう。しかし、市川は「顔芸やるとだいたい4話くらいで消える」と話し、尾上らを笑わせていた。
話が歌舞伎役者がドラマに出ると、せりふに抑揚をつける節回しを意識しすぎて大袈裟になってしまうという話題に及ぶと、市川は「ドラマでもリアルリアルって言うけど、レストランでやっているような会話をやったってわざとらしい。ドラマのリアルだってずいぶん嘘」と持論を展開。その上で、「ドラマを見て、リアルだリアルじゃないと言ってることがバカくさい」と全否定していた。
さらに、市川は「視聴者は歌舞伎役者という肩書で(演技が)歌舞伎っぽいと言う」が、歌舞伎の演技の声の張り方などはもっとすごいと主張。そんな視聴者の声に対し、「視聴者がガーガー言ってもな」「(ドラマでは)監督がOKしたらそれはOK。テレビは反応が来た時は、もう(撮影が)終わっているから視聴者なんてどうだっていいよな」と思わずぶっちゃけ、最後は「って松也が言ってた」と尾上に責任をなすりつけ、尾上を慌てさせた。
半沢直樹でも個性的な演技を見せていた市川だが、そんな市川の演技論を聞き、ネット上では「撮影中の話とか、聞きたかった会話がTBSじゃなくてここで叶うという」「猿之助の芝居論が完全に筋が通っていて痛快」「止まらない猿之助ワールドw」「ほぼ素で喋る猿之助さん面白すぎ」「猿之助暴走中w」といった声が挙がっていた。
市川がぶっちゃけたドラマの裏話を楽しんだ視聴者は多かったようだ。