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最高齢の女性死刑囚!あまりに稚拙なその手口とは【背筋も凍る!女の事件簿】

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画像はイメージです

 人間の「欲」はどこまでも深いものである。生きている限り、その欲望は尽きぬとも言われており、それは海よりも深いという……。

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 1998年(平成10年)、高知地裁はある一人の女性に対し、死刑判決を言い渡した。その年齢にマスコミは大きく驚いた。なんとその女性死刑囚「S」は、この時既に71歳の高齢だったのである。
 この71歳という年齢は、戦後16人いる死刑判決が下された女性犯罪者の中でも、もちろん最高齢であった。いったい「S」はどのような犯罪を行ったのであろうか……?

 話は昭和時代の1987年(昭和62年)にまで遡る。高知県でスナックを経営してるS(当時61歳)は、自身の妹とその夫と共謀し、自分の夫を殺害することを持ち掛ける。Sの夫には5000万円もの保険金が掛けられており、Sは夫にたらふく酒を飲ませ、眠った隙を見て庭で夫の頭を漬物石で殴打。さらに、枕を使って窒息させたという。夫は高齢だったということもあり、滑って転んで頭を打ったショックで死んだと診断され、無事に5000万円を手に入れた。

 「保険金は簡単に手に入る」
 味をしめたSは1992年(平成4年)、知人の経営者に話を持ち掛け、自分の店で雇っているスナック店員(当時60歳)を石で殴りつけ、道路に放置、自動車事故を装って殺害した。

 だが、このスナック店員殺害は「怪しい点が多い」として保険金が下りることはなく、またSの周りで2名の人間が不審死を遂げていることから、警察からマークされることになり、Sおよび3名の共犯者が1993年に逮捕された。この時、Sは66歳だった。

 そして1998年、Sに死刑判決が下され、2004年に最高裁で確定した。執行を待つ身となっていたが、死刑確定の約7年後の2011年1月、Sは83歳で肝臓ガンのために死亡。最高齢の女性死刑囚は執行されることなく、この世を去った。

 現在、日本には7名の女性死刑囚が死の順番を待ち続けている。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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