天心の対戦相手として決定した笠原は、シュートボクシングの日本フェザー級ランク1位を獲得、同団体の次世代エースであり、 “19歳の天才”と呼んで差し支えがない、才能溢れる逸材だ。天心にとってはこれが初めての「年下の対戦相手」となる。6月10日に実施した『RISEonABEMA』の会見では、対戦相手を公募することに対し、「“那須川天心を倒してなんかやってやろう”という気のある選手に来てほしい」と語った天心だったが、笠原は「打撃を得意としているので自信はあります。那須川選手の不得意なところをもう見つけているので付け入るスキはあります」と勝利に対し貪欲な発言をするなど、”応募資格”にふさわしい心意気を持った選手と言えるだろう。
対戦相手決定を受けて、天心も「(試合が空いた期間で)どれだけ成長しているかをこの試合でしっかり見せて、格の違いを見せたい」と意気込みを語っており、「格闘界最高芸術」・天心が蹴散らすのか? 「ポスト天心」を担う才能の一人が、天心相手に爪痕を残すことができるのか? 注目が集まるところである。
笠原は、同じく天心戦を訴えていた小笠原瑛作を昨年6月にシュートボクシングのリングで破っている強豪で、兄の弘希との笠原兄弟はキック界で期待されているシュートボクシングの新鋭だ。笠原が16戦中、敗れたのは1試合のみ。今回が他団体初参戦となるだけに、どんな試合になるのか楽しみだ。
(どら増田)