動画では、大久保氏と田中アナが今シーズンのセ・リーグ順位を予想。その中で阪神の順位を最下位と予想したが、話の流れで大久保氏は現役時代に阪神ファンとの間にあったエピソードを語った。
出身地・出身校はどちらも茨城で、プロ入り後も西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)と関東のチームでプレーした53歳の大久保氏。阪神の保護地域である関西とゆかりはないが、巨人移籍後初めて甲子園で試合をした際、阪神ファンが集うライトスタンドから声援が。この光景を見た原辰徳(現巨人監督)から「手ぐらい挙げてやれよ」と言われライトスタンドへ手を挙げると、「こら豚!調子に乗るな!」と自身の体形をやゆするヤジを飛ばされたという。
また、ある時原に大阪・北新地のクラブに連れて行ってもらった際、大久保氏は面識のない阪神ファンの男性から「久しぶりやな!」と言われたとのこと。不審に思いながら「お久しぶりです」と返すと、「初めてやのに久しぶりって言ったでこのデブ!」とここでも体形を絡めてヤジられたという。
こうしたヤジをしばしば浴びる中、ある甲子園での試合前練習でも阪神ファンから「こら豚~!暑苦しいんだよ!」と言われた大久保氏。相手にしないように努めていたところ、原から「デーブ、今日は言って(言い返して)いいぞ。あれを見て何か感じるだろ?」と言われたという。
原の言葉を受け言い返すことを決意した大久保氏は、ヤジを飛ばしたファンの頭髪が薄かったことから「おいこらハゲ!デブは治せるけどハゲは治せねえんだよこの野郎!」と怒鳴った。すると、客席からはそれ以上言い返されず逆に歓声が起こったため、「あっ、意外にウケるんだ」と思ったと笑顔で語っていた。
今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には、「選手を豚呼ばわりするような無礼な奴には言い返して当然」、「ほっとくとつけあがる奴もいるから釘を刺すのは大事」、「ツッコまれて喜ぶのは阪神ファンというか、関西人の性格が表れてて面白いな」といった反応が多数寄せられている。
一方、「イラつく気持ちは分かるけど、選手がファンの容姿をネタにするのはどうなの?」、「悪口言ったデーブだけじゃなく、差し向けた原もなかなか悪いよな」といった否定的なコメントも散見された。
「現役時代の大久保氏は、180センチ・108キロの巨体を誇った捕手。ニックネームである“デーブ”も、西武時代のコーチから“デブ”という単語をもじって命名されたと過去に自身のブログで明かしています。また、西武入団当時の監督である広岡達朗監督は、正捕手に伊東勤(現中日一軍ヘッドコーチ)がいたことに加え、体形に不満を持っていたことから大久保氏を率先して起用しなかったとも言われています」(野球ライター)
当時の大久保氏が体形絡みのヤジにいら立ちを募らせていたことは想像に難くないが、自身も同じように容姿をやゆして言い返した点に疑問を抱いたファンもいたようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg