新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪が延期となり、今夏の番組編成はガタガタなうえ、4月7日に緊急事態宣言が発令された。対象となる7都府県を管轄し、NHKの本部でもある東京放送センターはニュース番組など緊急性の高い番組を除き、外出を伴うロケや中継、収録を可能な限り見合わせることを決定した。
結果、大河ドラマ『麒麟がくる』や朝の連続テレビ小説『エール』の収録再開はメドが立たず、時間と制作費だけが浪費される悪循環に陥ってしまい、泣くに泣けない悲惨な状況なのだ。
そんな最中、またしても厄介な問題が持ち上がった。『ウッチャンナンチャン』の内村光良(55)を大激怒させてしまったという。きっかけは今年の『紅白歌合戦』総合司会に『ナインティナイン』岡村隆史(49)の名前が挙がっていると『女性自身』(4月7日発売)が報じたこと。
「本当に参りましたよ。内村さんといえば、普段から温厚な性格で知られています。スタッフの仕事上のミスはどんな理由であろうが、絶対に怒らない。だが、“紅白に岡村”は違ったそうです。あの透き通るような白い頬や首元を真っ赤にさせて激怒したというんです。内村さんサイドからはNHK関連番組に対し、『降板』の二文字もチラつかせたとも聞いているんです」(NHK編成関係者)
内村はNHKの大看板番組である『紅白歌合戦』の総合司会を3年間連続で務め上げた功労者。NHKにとってはタモリや笑福亭鶴瓶に並ぶ超VIP芸能人なのだ。
「紅白司会に岡村の名前が突如浮上したことに、NHK上層部は皆、驚いたといいます。確かに、岡村は2018年から出演している『チコちゃんに叱られる!』を人気バラエティー番組に育て上げた立て役者だ。さらに、今年1月からは大河ドラマ『麒麟がくる』にも出演するなど、着実にNHKの露出を増やしている。実際、岡村は昨年の紅白第1部にチコちゃんと共に登場し、37・5%の瞬間最高視聴率を記録しています。また、岡村は今年7月で50歳になる節目の年。紅白の総合司会でステップアップを図るというのも、分からなくはない。でも、新型コロナウイルスが猛威を振るい、いまだ収束するかどうかも不透明な中で、いまから紅白の話は少し気の早い話です。鬼が笑いますよ」(制作関係者)
実は3月初旬、NHKサイドとの打ち合わせの席で、内村は渋々ながら「本当に今年限り」と言って4回目となる紅白総合司会を内諾していたという。本来なら昨年の紅白で総合司会の座を勇退することを決めていたが、急転直下、話がひっくり返った。そこには年末で芸能活動を休止する『嵐』のメンバーとのある約束があったようだ。
「当初、内村はNHKサイドに対し『3年連続で総合司会を務め、視聴者も飽き始めている。また昨年、紅白2部制になってから視聴率37・3%とワースト記録を作ってしまった。さらに新型コロナの影響で東京五輪はじめ、各種イベントが中止や延期となり、国内のムードが暗くなっている』ことを理由に頑なに固辞していたんです。業界でもこんな時に紅白の司会を受けるのは“ババ抜きのババ”との認識がある。でも、NHKのプロデューサーから『あの約束はどうするんですか?』とチクリと言われてしまったんです」(NHK事情通)
その瞬間、内村の顔色が変わり、ある約束を思い出したという。
「昨年の紅白収録後、そのままNHK局内でささやかな打ち上げが催されたんです。そこで内村は、嵐の大野智と櫻井翔の2人から『今年で最後です。内村さんが一緒だったら何とかやれます。お願いします』と司会続投で頭を下げられたそうです。内村は酒の勢いもあって『分かった、じゃ、やろうか』と返事をしていた。その瞬間、その場にいた全員が拍手をして祝福したんです」(同)
内村はNHK側との打ち合わせの席上で、この約束を思い出し男気を見せたわけだ。そんな矢先に報じられたのが、岡村の紅白司会のオファー記事だった。
「内村にしたら、嵐のメンバーとの友情を汚されたと思ったはずです。特に大野と櫻井に対し、申し訳ない気持ちだったのではないでしょうか。記事が出てからすぐに、内村の関係者からNHK側にクレームが入ったそうです。内村サイドはこの話がNHK内部から漏れたことを知ったからです。しかも、記事には書かれていなかったが、岡村と共に中居正広がサプライズ出演する具体的な情報まで流れている。ある意味、嵐潰しとも取られかねないですからね」(芸能プロ関係者)
嵐のメンバーも“岡村・紅白司会”に不快感を示しているという。
「『紅白歌合戦』における内村との信頼関係は嵐のメンバーが皮膚感覚で分かっている。言葉で表現できるようなレベルではない。内村の優しさや手際のいいコメント、MC力はすべて勉強になる。嵐のメンバーは内村を尊敬し、心から慕っているんです」(同)
岡村は4月9日深夜放送の『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、紅白司会を慌てて全面否定している。
「岡村は『来たな。来たな』とスタジオの外にいるマネジャーに問いかけるも、実際にはオファーが来ていないことを知ると、自ら『フェイクニュースやないかい』と叫び、笑いに変えた。恐らく一番ビビったのは岡村ですよ。下手すれば、内村だけでなく、ジャニーズ事務所や嵐のファンまでも敵にすることになりますからね」(制作プロデューサー)
ウッチャンに叱られる!