「同大会のホスト役はシブコでした。外用鎮痛消炎薬『バンテリン』で有名な興和と新たにスポンサー契約を交わし、初めてとなる大会でしたので、シブコが代表してコメントを発表しました」(スポーツ紙記者)
シブコは今季、新たに4社との契約を交わしている。興和もその新規契約の1社だった。
「2月に新規契約したコムサック社のロゴ入り帽子を披露するのも遅れています。シブコと契約した企業はどこもイメージアップに成功しましたが、新型コロナの一件で、お披露目の機会を奪われています」(同・記者)
彼女のもとには20社を超える有名企業からのオファーがあったという。当然、人気と実力を兼ね備えた選手にとって、企業との広告契約は、競技を続けていく上で必要な資金援助にもつながる。また、日本のゴルフツアーは大会ごとに大手企業と契約し、大会にその企業名が付くようになっている。決して悪いことではないのだが、選手への負担は大きい。
「アメリカをはじめ、他のゴルフ先進国は一斉にツアー中止を決定しました。日本は大会ごとにスポンサー企業が異なるので、それはできない。そうなると、中止決定の直前まで選手を拘束することになります」(同)
次大会の中止が決まらない以上、選手はそれに向けて調整していかなければならない。調整、現地入り、直前での中止発表…。この繰り返しに、シブコたちは“お疲れ”なのである。
「ライバルの畑岡奈紗は所属フリー。ウエアの契約先はありませんし、企業契約も少ない。余計な拘束はないので、渡航禁止が出る前にアメリカへ行き、現地で練習しています」(関係者)
新型コロナ騒動がシブコの米ツアー挑戦を前倒しさせてしまうかもしれない。