そうした中で心配されるのが、志村と比較的年齢も近かった“お笑いビッグ3”タモリ、ビートたけし、明石家さんまの感染リスクだ。
現在、各民放キー局やプロダクション、制作会社のスタッフは『志村さんの死を絶対に無駄にはしない!』を合言葉に番組制作体制を見直し始めている。
「テレビ朝日、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ東京などは報道番組も含め、局員の約7〜8割近くを在宅勤務にしている。スタジオ収録はスタッフの距離を最低2メートル離し、15人以下にするなど厳しい条件が付いた。ひな壇も2人分ずつ空けて座ることになったほど」(某プロデューサー)
当然、ビッグ3への対応も厳戒態勢さながらだ。
最高齢のタモリは『タモリ倶楽部』『ブラタモリ』などの番組を抱えている。
「外ロケが必然の『ブラタモリ』はコロナ騒動が落ち着くまで基本中止で、スタッフとの打ち合わせはマネジャーが代行する」(同)
『ビートたけしのTVタックル』など計6本のレギュラーを抱えるたけしは、
「『新・情報7DAYS ニュースキャスター』の生番組を抱えているため、コロナ対策は万全。スタッフと距離を置き、楽屋と会議室に設置されたテレビ電話で会議を行っている。機材がそろっていないときは、たけしのロールスロイスの車中から携帯のテレビ電話で打ち合わせをしていたときもあったそうです。収録が始まるまでスタジオには来ない」(放送作家)
3人の中で一番若いさんまは『踊る!さんま御殿!!』『痛快!明石家電視台』など4本のレギュラーを持っている。
「以前は、マスクを嫌がっていた。でも、志村さんの訃報を聞いて渋々スタッフの言うことを聞くようになった。それでも、スタッフと“顔を見て打ち合わせをしたい”と言うさんまの要望を聞き入れ、各テレビ局はスタジオサブにあるガラスに覆われたスペースの内線電話で話をしている。さんまは『囚人になった気分やな〜』と言って笑いを取っているが、どこか元気がない。スタジオには空気清浄機が20台近く置かれ、酸素マスクも用意されています」(テレビ関係者)
志村ショックは大きい。