昨年、M-1ファイナリストとなり、狂言風のネタで一気に仕事が増えたすゑひろがりず。しかし、「伝統芸能をいじって笑いを取っているので、反感を買うこともある」と悩みを吐露していた。すゑひろがりずによると、狂言は誰にも習っておらず、全て「我流で、ネット動画を参考にしている」とのこと。M-1後には5〜6人の本家の人から、「ネタは面白かったが鼓の扱いが雑すぎる」と注意されたという。鼓も買ったままの状態で使用しており、鼓についている紐の結び方も分からないそうだ。
そんなすゑひろがりずだが、「すごい真面目」で、M-1出場前には「2000年から2010年までのM-1の全員の漫才のセリフを書き出して、コピーしてやってみて、どれがしっくりくるか試した」と告白。爆笑問題・田中が「どれが一番やりやすかった?」と問うと、すゑひろがりず・南條庄助が「サンドウィッチマンさんが一番やりやすかった」と明かして、共演者らの笑いを誘っていた。
「すゑひろがりずさんたちのように、M-1に向け、多くの芸人さんが地道な努力をしています。2018年に優勝した霜降り明星さんは、1年間ほぼM-1のために漫才をすると決め、様々な漫才を舞台で試し、ウケたものを組み合わせてM-1用の漫才を作ったそうです。最近では、トークはもちろんネタも面白い芸人さんが売れる傾向にあるので、出場する時点ですでに売れているかまいたちさんのような芸人さんも、M-1のために漫才の練習を欠かさなかったと言います。決勝進出は叶わなかったものの、EXITさんは、昨年、忙しくなったにも関わらず、多くの舞台に出て腕を試しました。すでにファンがついていたので、あえて自分たちに興味がないような、売れていない後輩の舞台に飛び入り参加して、自分たちの漫才がウケるか何度も試したそうです」(芸能記者)
様々な努力があって、芸人たちはM-1の舞台にたどり着いているようだ。