とはいえ、まだ20歳。眼光に清潔感があって、余分な水気がなく、性ホルモンタンクの臥蚕(下瞼のサヤエンドウ形の部分)の膨らみも年齢のわりにはおとなしめで、エロスはまだ本格的には立ち上がっていない。
横から観たとき、上唇が下唇より出っ張っているのは「おませ」で、性感の発達が早く、今後、性体験を重ねるほど急激に色っぽく変化する女相だ。
彼女のような垂れ目の眼形は、ベッドに上がると男任せのセックスになりがち。加えて、交わりの最中の絶頂がゆるやかで長々と続くため、男性側の征服欲を満たしやすく、飽きられにくいぶん男性受けがよくなり、結果、モテる。
モテ相ということでは、他にも、丸目(感情豊かでノリがよい)・広い目間(おおらかで守りが甘い)・短い鼻下(感性任せで大胆)・小さい口(小心で誘惑に弱い)とそろっており、男縁の絶えない女相だ。
やや締まりに欠ける唇に、爆笑した時(程度は激しくないが)、歯茎が露出するなど、尻軽相もあって、異性の誘惑に流されがちで、将来、浮名を流す可能性が少なからずある。
一方、上下とも厚い唇は情愛豊かで、目頭に切れ込みがなく、性愛に計算や艶技を持ち込まないため、熱愛が即結婚に結びつきやすく、相手次第では早婚もありうる女相だ。【モテ度】は「4」寄りの「5」の満点。【官能度】は、今は「3」と観るが、今後、確実に上昇する。
彼女は鼻相が特徴的で、肉付きよく、長さはないが横幅のある大きな鼻で、金甲(小鼻)も丸々として豊か。スタミナと財運に恵まれ、鼻孔が正面から覗かず、その鼻孔が小さく、蓄財のセンスもあり(表現を変えると出すを惜しむ吝嗇家)で、家庭指向が強い。
濃いもみあげに生命力の強さがうかがえるも、小口は生活力弱しで、【スタミナ度】は「3」寄りの「4」。
生来的な膣道の雛型とされる、耳穴の下の溝が良形ながらやや広い。口元の肉付きがもっちりと豊かなのは名器相ながら、口元の締まりが弱めで、【名器度】は「3」と観る。
女ヘンに鼻と書くと嬶(かかあ)で、彼女のような丸々と大きな鼻は妻の座にどっしりと掛ける恐妻となって夫を尻に敷くも、女性度の高い顔相で、冒頭に書いた眉相の変化もあり、【良妻度】は「4」と高い。
豊かな金甲があげまん相で、眉が穏やかに変化した点もプラス要素ながら、肝心の眼形があげまん相とは逆の垂れ目で足を引っ張り、【あげまん度】は「2」どまりとなった。
***************************************
【劉飛昶プロフィール】劉飛昶(リュウ・ヒチョウ) 観相学・東洋運命学・心理学などを独学。セクソロジーにも通じ、女相から性感の特徴などを観極め、現代にフィットした〈新〉淫相学の研究に取り組む。淫相学とは、観相術の中でも男女の交わりに主眼をおいた観法の総称。